横浜・中華街で拡大した雑貨ビジネス観光名所でもある横浜中華街。数多くの中華料理店が軒を連ねる中、古くからこの街に溶け込みつつ異彩を放っていたのがアジア雑貨店の『チャイハネ』です。チャイハネは現在では中華街に系列数店舗が立ち並ぶだけでなく、全国で約70店舗を展開。雑貨、アパレル、その他の多種多様な商品は、海外からのセレクト品と自社企画の商品が入り混じって独特の空気感を醸し出し、店舗を訪れる人々を楽しませています。現在同社は『チャイハネ』だけでなく、『倭物や カヤ』、『Kahiko』、『岩座』、『欧州航路』、『Maunaloa』など、いずれも特定の国や風土が感じられるユニークな店舗事業を複数展開。今回の取材では、同社で営業部のマネージャーを務める依田さんにこの会社の成り立ちからお聞きすることが出来ました。「1976年に創業者の故・進藤幸彦が創業し、海外で自ら買付した商品をルート営業で卸をしていたのが始まりです。港町であり、異国情緒も感じられる元町も近くあるこの中華街がイメージにピッタリだったことから、この地にショールームとお店を作りました。現在は創業者の息子である進藤さわとのもと、『チャイハネ』を中心に主要7事業、近年では飲食やサウナ事業まで行っていますが、この中華街にそれぞれの事業の店舗が必ず一つ存在するほど、中華街とは深い縁の続いている会社です」オンライン展示会への挑戦で見えたTERMINALの利便性同社は『チャイハネ』を含めて全国で140店舗を数え、直営店事業が中心。しかし創業当時から卸は継続しており、同社が企画開発した商品は全国の雑貨店などにも並んでいます。現在社員は約250名(アルバイトスタッフを含めると1000人規模)で、そのうち社内にデザイナーを35名も抱えるほど、自社での商品企画にも力を入れています。各事業部で膨大な商品数を展開する同社は、年3回の卸向け展示会やギフトショーなどへの出展をおこなってきましたが、コロナ禍によって展示会の開催が困難に。その時期にとあるオンライン展示会システムを導入して、難局を乗り切りました。しかし、そのシステムはいくつかの問題点を抱えていたそうです。 「商品登録は当社で作ったマスターデータを運営会社に送り、そこから登録をおこなってもらっていたのですが、多忙な時期になると登録が完了する日程が遅れ、オンライン展示会の時期もそれに左右されていました。また、システム上の制限も多く、商品情報の並び替えをするだけでも大変だったりと、運用面ではモヤモヤ感もありました」それでも引き続き利用を続けていたものの、その運営会社が事業撤退することに。そこで紹介されたのがTERMINALでした。「オンライン展示会も卸先に定着していたこともあり、以前のオフラインのみの展示会に戻る選択肢はありませんでした。実際にTERMINALを利用してみると、汎用性も使い勝手も非常に高いサービスだとわかりました。弊社は一回の展示会で全ブランド約2000品番、SKUにすると6000品番ほどあるのですが、管理は僕一人で出来るようになりました。マスターデータをCSVで一括アップロードするだけなので、非常にスムーズです。卸先の皆様も登録に少し手間取る部分はありましたが、現在では『画像も多くて見やすい』、『発注もしやすくなった』と良い評価をいただいています」見えてきたオンライン展示会の海外戦略直営店を多く展開している同社にとって、卸は今後の伸び代のある事業として重視をしていると依田さんは話します。「現状では直営店の売り上げが9割で、卸の売り上げは1割程度です。弊社の社長は、店舗、EC、そして卸のそれぞれに偏ることなく、相乗的になっていくことを理想としているので、卸にも注力はしています」TERMINALを活用していく中で、依田さんはさらにいくつかのメリットを感じる部分を話していただきました。「TERMINALでは複数のブランドも同時に卸先に見ていただくことができます。当社が展開している別のブランドをバイヤーさんに見ていただく機会も少ないので、TERMINALから認知が広がっていくだろうと、今後の取引拡大にポテンシャルを感じています。また『ハッシュタグ』の機能は非常に便利です。昨年売り上げの良かった商品を『#実績あり』というハッシュタグとともにアップロードすれば、バイヤーさんも売れ筋の商品を把握することも出来ます」そして依田さんは、今後拡大を掲げている海外卸においても、TERMINALの効果を期待しているそうです。 「シンガポールに海外卸の子会社を設立し、TERMINAL経由での受注を始めています。海外卸先のみをグルーピングして『限定公開』ができるので、この機能を活用しながら、さらに海外への卸を増やせていければと考えています」既存のサービスからの移行や連携等を検討されている場合は、お気軽にご相談ください。