時代に消化されないものづくり「次なる時代の新たなヴィンテージの創造」をコンセプトに掲げ、デニム素材を中心に、加工・エイジング・リメイクの可能性を追求したものづくりを、熟練の技術を持つ職人とのコミュニケーションにより形にしているブランド『ANACHRONORM』。このブランドを展開する有限会社バランスは、日本産デニムの発信源である岡山県に本社を構え、プロダクト開発に高い情熱を注いでいます。今年で20周年を迎える『ANACHRONORM』の躍進は、国内だけに留まらず海外にも広がっています。かつてはコレクションブランドに在籍し、2019年に同ブランドに移籍してきたのが、ディレクターの谷口郁さん。現在は『ANACHRONORM』のオンラインショップ運営とともに、展示会受注等を兼務されています。「『ANACHRONORM』は長年、代表の田主(智基)含め少人数で運営をしてきたのですが、私が入社した2017年頃を境にスタッフも増え、現在では企画から運営までをチームで行っています。売り上げが伸びるにつれて人も増え、より強固な体制にシフトしてきています」TERMINALを再導入した決め手『ANACHRONORM』では7年ほど前に一度TERMINALを導入していました。その後、一度解約をしていましたが、2024SSシーズンから再導入を決定しました。「解約後は、他社の無料プランを6シーズンほど使っていましたが、卸を再強化していくにあたり、様々な側面でTERMINALを活用していくことがベターと考え、社内に提案をしました。」前回のTERMINAL導入時も、他社の無料プランでも、それ以前の紙ベースの展示会よりはミスも減り、業務の効率化はできていたようですが、TERMINAL再導入には大きく2つの考えがあったそうです。「近年は自社オンラインの強化を重視し、取引先は厳選していました。しかし、オンラインの売り上げはブランド自体の認知度が反映されることもあり、改めて卸先を拡大する方向に舵を切り直しました。バイヤーに対してブランドの世界観が伝わり、オーダー画面がわかりやすく、そしてデータを活用できることを求めた結果、TERMINALを再導入しました」感覚的なブランド運営から、データを活用した運営に谷口さんはTERMINALを利用する際、特に注意している(気をつけている)ポイントがあるといいます。「TERMINALに登録する商品情報や画像は、そのままオンラインストアに使用できるクオリティにしています。これによって、バイヤーさんが展示会後に持ち帰ってオーダー画面を見た時に、商品のことを正しく、深く理解してもらえると考えています。やはり加工が特徴のブランドなので、その具合や位置などは写真と文字で詳細に伝える必要があります」そしてデータ分析も幅広く活用ができていると谷口さん、そして運営店舗のBALANCEのショップマネージャー、森さんも口を揃えます。「数字を見るだけでは頭に入ってこない比率の部分が、TERMINALではさまざまな項目でグラフ化されます。国内と海外、取引先別、アイテム別などのグラフが見られるので、これまでは少し感覚的に商品展開を考えていましたが、正確なデータをチーム内で共有し、より計画的に考えることができるようになりました」(谷口さん)「直営店としての売り上げデータも社内に共有しているのですが、オンラインの売り上げとはまた違うものが見えてきます。店舗の仕入れのために、卸先バイヤーからの『ANACHRONORM』の仕入れのバランスなどをTERMINALで見ることは、とても参考になります」(森さん)ポップアップ、海外戦略にもTERMINALを活用『ANACHRONORM』では現在、国内の卸先の拡充とともに、海外卸も強化をされているそうです。「現在、国内では積極的にポップアップを展開しています。シーズンをまたいだ商談もあるので、“未来の卸先”としてTERMINALの展示会ページをお見せして、そのお店の顧客に合わせた商品展開を一緒に考えたりもします。現在海外からのお問い合わせも増えていますが、すでにTERMINALを利用している方も多いので、特別な資料を作らなくて済んでいるのもメリットとして感じますね」そして、「想像以上に便利だった」と谷口さんが話すのが、オプションの「在庫販売」機能。「卸先のお店は土日に売り上げが大きく動くので、営業担当は週末に在庫の問い合わせを受けることが多いんです。でもこちらも週末なので、なかなかすぐに対応できない時もあります。TERMINALの在庫販売を公開し受注をすれば、確認して“承認”をするだけなのでスムーズです。週末対応の負担も減らすことができました。」 TERMINAL、直営店、オンラインストアのデータを分析することで、より合理的なブランド運営にシフトしている『ANACHRONORM』。ぜひお気軽にお問い合わせください。