日本を代表するスニーカーセレクトショップの新業態『atmos』は、日本を代表するスニーカー・セレクトショップとして2000年に誕生しました。2021年にアメリカのフットロッカーの傘下となり、現在はFoot Locker atmos Japan合同会社の運営のもと、国内に32店舗、アジアを中心とした海外に12店舗を展開しています。今年で25周年を迎えた『atmos』は、春には約3年ぶりにフェス型イベント「atmos con(アトモス コン)」を開催。アニバーサリーイヤーを記念した多数のコラボレーションスニーカーをリリースするなど、スニーカー市場で引き続き大きな存在感を示しています。このアニバーサリーイヤーとなる今年4月、原宿エリアに『atmos』のアパレルライン専門店「atmos URAHARA」が新たにオープンしました。この"スニーカー以外"の事業展開として注目を集めています。今回取材したのは、このアパレルラインを担当するジェフリー・ローさんです。香港出身のローさんは、2008年に留学生として来日して以降、日本のアパレル業界を中心に活躍し、2023年に『atmos』のアパレル部門のスタッフとして入社しました。「『atmos』のアパレルラインは以前から存在していましたが、2023年に会社方針として本格的に強化することになりました。現在の上司から声をかけてもらい、私は入社しました。主に『atmos』のメンズアパレルライン、ウィメンズの『atmos pink(アトモス・ピンク)』、そしてマイケル・ジョーダンをテーマにした『TOKYO23』のアパレル生産管理を担当しています」アナログな展示会から売上を最大化する仕組みへの転換Foot Locker atmos Japan合同会社がTERMINALを導入したのは、アパレル事業の本格化が始まってからでした。「私自身も以前から他ブランドの展示会でTERMINALを利用していた一人で、小林も他社での活用事例を聞いていました。レディースラインの『atmos pink』で顧客や関係者向けの受注会を開催することになり、そこでTERMINALを活用しようと考えたのです」実はそれまでも『atmos pink』では顧客向けの受注会を開催していましたが、紙ベースでオーダーを受け、それを手作業でエクセルに入力する方式だったため、注文処理や集計作業の煩雑さ、また顧客にとっての利便性に欠ける部分があったそうです。「『atmos pink』のECサイト顧客とマーケティングチームから紹介されたインフルエンサーを合わせて、3日間で200〜300名にご来場いただけるようになりました。TERMINALを導入したことで、お客様がオーダーしやすくなっただけでなく、これまでその場限りだった注文が1週間以内ならいつでも可能になり、好評をいただいています。さらに、展示会に来られない方にもQRコードでご案内できるようになったため、売上の可能性も広がったと思います」デジタル化とセキュリティ強化で顧客からの信頼を獲得それまでは「オーダーする側」としてTERMINALを使用してきたローさんですが、メーカー側の立場でTERMINALを活用してみると、多くのメリットを実感したと語ります。「最も便利なのはデータ集計の機能です。スムーズな受注処理は予想していましたが、展示会開催中にリアルタイムで何がどれくらい注文されているかを把握できるのは素晴らしいです。アイテムのランキングや金額ベースのデータがワンクリックで抽出できることに驚きました。実際の商品展開は数ヶ月先になるため、展示会での反応を見て早めに生産数の調整ができるようになりました。さらに、JANコードさえあれば自社システムとの連携も可能で、売上だけでなく、納品・発送スケジュールの共有もスムーズに行えています」また、TERMINALを顧客向けに使用する際に、ローさんが最も安心感を覚えたのはセキュリティ面だったといいます。「TERMINALでは編集・閲覧権限を3段階で設定できるので、お客様の発送先や連絡先情報を閲覧できる権限を限定することができます。これにより顧客の個人情報をしっかり保護できるシステムだと実感しました。このセキュリティレベルは想像以上で、良い意味で驚きましたね」Foot Locker atmos Japan合同会社では今後アパレル事業の拡充を検討しており、ローさんの部門では現在の『atmos pink』だけでなく、メンズラインでもTERMINALを活用していきたいと考えているそうです。「サンプルの上がるタイミングがまだ安定していないため、メンズラインでの受注会はまだ実施できていません。これは今後の課題として取り組んでいきたいと考えています。また、海外12店舗はフランチャイズ形態のため、そこに向けた卸事業でもTERMINALを活用していきたいと思います。当社はドル建て取引ですが、TERMINALが6カ国の通貨に対応しているという点は、私たちにとって大きな安心材料です」TERMINALは展示会だけでなく、顧客向け受注会での活用事例が増えています。特に個人情報保護などセキュリティ面で懸念が多いBtoC領域での使用方法についても、お気軽にお問い合わせください。