「自分が好きかどうか」、「他にはない存在」で厳選した4ブランドファッションブランドと契約し、主に展示会の開催やバイヤー対応、その受注などを外部で担当するのがセールスエージェントです。東京・青山にあるAUGUSTもそのひとつ。AUGUSTが現在取り扱っているのはイギリスのカシミヤブランド『OYUNA(オユーナ)』、イギリスを拠点にイタリア人デザイナーによる手織りのバッグやラグなどを展開する『ANTONELLO TEDDE(アントネッロ・テッデ)』、そして日本のバッグブランド『TIDI DAY AND AUGUST(ティディ・デイ・アンド・オーガスト)』、高級シルクインナーの『COCCOONA SKINWEAR(コクーナ・スキンウェア)』の4ブランド。いずれもシンプルな中にも独自の存在感とラグジュアリーさが感じられるブランド群ですが、この取り扱いブランドの統一感は、代表の吉田さんによる「売れるか売れないかではなく、自分が好きかどうか」、そして「他にはないオリジナリティ」という基準で契約していることも反映されているようです。 吉田さんはイタリアのラグジュアリーブランドを経て渡英し、イギリスの百貨店のバイイングオフィスに勤務。オフィスの閉鎖後に同僚とともに独立し、その業務の中で出会ったブランドと再契約、2011年に日本に帰国してショールームをオープンさせました。TERMINALは“実務能力抜群のスタッフ”セールスエージェントの業務は各社さまざまですが、AUGUSTでは展示会運営、セールス、受注、ビジュアルツールの制作、一部のブランドでは輸入代行、卸し、プレス向けのPRを行うなど、その業務は多岐に及びます。中でも展示会受注は業務の要。長年、一般的な展示会業務の商慣習に基づき、紙のオーダーシートやメール、FAXなどを駆使して受注をしてきたそうです。「皆さん同じようにおっしゃっていますが、業務は煩雑で、ミスは“日常茶飯事”でした。入力間違い、手書き文字の誤読、FAXがズレたり、時には危ないと分かりつつ電話でも受注してしまったり。海外ブランドから届くオーダーコンファメーションの内容にもよく誤りがあるのですが、イタリア語の長いディスクリプションにミスがあってもチェックした全員の目をすり抜けてしまうことも。納品のタイミングで青ざめるようなことも多くありました」吉田さんがTERMINALの存在を知ったのは、知人が勤めるブランドの展示会で個人オーダーをした時。自ら使ったことで利便性を感じ、ご紹介を通じて2019年に契約いただきました。「こういったサービスの契約は初めてですし、比較ができないので、最初は少し高いかなと感じました。当時は『実務能力抜群のスタッフをもう1名雇用することを考えたら、その人件費くらい』と考えて契約しましたが、今ではコスト以上の価値を感じることが増えました」想定以上の業務効率化を実感AUGUSTがTERMINALを導入した1年後に世の中はコロナ禍に。展示会は開催すれど、特に地方の卸先やバイヤーの来場は難しい状況となり、「TERMINAL経由でオーダーが可能になったことで難局を乗り切れた部分は大きいことに加え、使い続ける中で違った利便性も感じるようになった」、と吉田さんは話します。「それぞれのブランドは、ルックブックやムードブック、ラインシート、スワッチ帳、ビデオなどのセールスツールが複数あり、それまでは各取引先にメールでお送りしていました。一斉配信ではなく、お客さまごとにお送りする内容をカスタマイズして個別にお送りするのですが、その作業にもだいぶ時間を費やしていました。ストレージでお送りしてもダウンロード期限がすぎてしまったり、 メールで受け取れるサイズにリサイズしたり、そういうやりとりも結構多くありました。でもTERMINALでは、『ここに全部上げていますのでご覧ください』とお伝えすれば、ひとまず終わり。お客さまがそれぞれ見たいブランドのツールを見たい時にご覧になれるので、双方にとってとても効率がよいと思いました」また、TERMINALに感じた利便性は「情報の更新と告知」にもあると吉田さんは感じているそうです。 「展示会中でも品番落ちや色、素材の変更などが日々ブランド側から来るのですが、それまでオーダーをされたお客さまをリストアップし『変更になりましたが、オーダーはどうされますか?』と都度連絡していました。でもTERMINALなら情報を更新すれば、その翌日朝にそのアイテムをオーダーした方だけに変更情報を自動で連絡してくれるんです。これも本当に便利で。PRで使用するリース伝票もTERMINALのシステムで代用できたり、『こんな使い方もできるんだ』と思うことも多いです。今ではTERMINALは“なかったら困る”存在になっています。契約時に『高いと感じた』なんて言ってはいけないですね(笑)」またAUGUSTでは、TERMINALに掲載する写真においても独自の工夫をするようになったと吉田さんは話します。「いつも商品撮影をお願いしているカメラマンさんが、TERMINALに掲載することも考慮して、撮影時にいろいろ工夫してくださるんです。今ではターミナルの画像だけで発注をされるお客さまもいらっしゃいますし、やはり見え方によってお客さまの反応も変わってくると思うので、そういう部分にも気を配るようになりました。TERMINALを導入したことで、しっかりとした商品写真を用意するようになり、その画像を活用してSNSも始めたり、そのような小さいながらも新しい試みもするようになって、効果も少しずつ出ているように感じています」使っていくうちに、「契約時には気づかなかった利便性があった」というお声も多いTERMINAL。既存のシステムの中で「こんなこともできる?」ということなど、お気軽にお問い合わせください。