家具業界の中ではシステム導入が早かった「TERMINALを導入する前から、同じようなBtoB用の受発注システムを使っていたのですが、ブランドとして家具以外に雑貨の展開を増やしていこうという動きがあったので、これを機にこれまでのシステムからTERMINALへと移行しました。正直、まだ家具業界では大手も含めて受発注システムを使っているところはほとんどない状況で、ファックスでのやり取りが一般的なので、導入する時は取引先からファックスの方がやりやすいという意見があったんです。でも、使っていくうちにメリットの方が多いとご理解をいただけた結果、今は約9割の取引先の方との受発注のやりとりをTERMINALで完結できるようになりました。」−卸先の窓口を担当する営業の津本さんアパレルと異なりある程度の発注が毎日コンスタントに入るという家具の卸業。TERMINALを導入していくつかのタスクが減ったと言います。「TERMINAL内で納品書が作れるようになったことが仕事の流れを変えてくれました。今までは一枚一枚エクセルで作っていた上に、届ける前には倉庫会社さんと逐一メールでやり取りをして細かい部分を調整していたのですが、納品の際に必要なデータを出力して送れるようになったので、日々の作業の効率化ができました」−インダストリアルなルックスのオリジナル家具。ベンチ¥38,600、テーブル¥94,400、チェアー¥26,000(すべて税抜き)また、注文残(入荷待ち)の管理についても変化が。「以前使用していたシステムでは、受注した物の中身までは管理できなかったので、そこが一つの発注書で一貫して統括できるシステムにも助けられています。家具の場合、ドロップシッピング(注文受けてお客様宅まで届ける)の形をとるため、発注書が会社様で一枚というよりは、その先のお客様によって一枚ずつ発生するので通常よりも多いのですが、それが一枚にまとまっているのでミスも防げて楽になりました」−『アクメ ファニチャー』のオリジナル家具。ソファー¥276,000(※素材によって価格が変わります)、ブックスタンド¥12,000、クッション大¥6,000、クッション小¥6,500、テーブル※廃盤(税別)クローズドからオープンな環境へTERMINALを導入してから営業的側面にも変化があったという津本さん。それは、既存の取引先以外のバイヤーさんからTERMINAL経由でブランドのことを認知してもらったり、問い合わせをもらえるようになったのが大きいと言います。また、システムを使いこなす上で津本さんが一番面白いと感じたのは「個人オーダー」向けのアプリの活用だった。「今まではいわゆるアパレルブランドさんがおこなっているような関係者、プレス向けの受注会自体をおこなっていなかったのですが、この機会に他社様向けの福利厚生として割引販売用のページを公開したり、フェスやイベントに出店した際にチラシを配布して購入への導線したりと試験的におこなってみたところ、各方面から高評価をいただくことができました。このような販売促進をするための活用方法もさらに見出していきたいと考えています。」最近ではTERMINALを「ブランド⇔バイヤー(小売店など)」の受発注のやりとりだけではなく、「ブランド⇔関係者」への個人向け販売や、「ブランド⇔社員」といった社員販売としての受発注ツールとしての利用など、多岐に渡ります。今回のケースもまさにそういった成功パターンの1つと言えます。−「アパレルに近い形で展示会を開催できる機会もあると思うので、そういった時にもフル活用できたらと思います」と意欲を見せる津本さん今後はオリジナル雑貨の販路を広げていきたい「卸販売できるモノのカテゴリーを増やして販路を広げていきたく、特にオリジナル雑貨のバリエーションを増やしていきたいと思っています。それができれば展示会の時に、TERMINALへ登録しているバイヤーさんに向けてアクションを起こせるのかなと」また、TERMINALのココがスムーズになると、家具業界でより使いやすくなると津本さんは言います。「商品カテゴリーのところが今だと若干アパレル会社さんに寄っているため、カスタマイズができたり、もう少し汎用性が出るのを期待しています。弊社の場合は商品をシリーズで認識しているケースも多いので、カテゴリー内でシリーズの検索もできればよりスムーズになりそうです」