展示会でのお二人の役割について、湊さんは主に営業兼オーダーの取りまとめを担当、木村さんは商品の登録作業や最終的なデータ集計の部分を担当されているとのこと。少数精鋭のため、お互いの業務をサポートし合うことも多いそうです。導入前の課題、導入の経緯まずは、2019年のブランド立ち上げ以降、年に2回の展示会を実施してきた「COG」が、TERMINALを導入した経緯についてお聞きしました。「すでにTERMINALを導入していたとあるブランドのデザイナーさんと弊社が知り合いで、紹介してもらったのが最初のきっかけでした。私も前職でMDをしていた頃、いろいろなブランドの展示会で活用されているのを目にしていて、実際にTERMINALでオーダーしたこともあったので、もともと興味は強く持っていました。」と木村さん。ユーザーとしてすでに利用したことがあったため、サービス自体は身近に感じていたそうです。「2019年のファーストコレクションの展示会ではまだ導入をしていなくて、すべてアナログでやっていました。」と湊さんは振り返ります。「展示会前は品番・品名・カラー展開・絵型のデータをビジュアル用とオーダー用の2種類をエクセルで作成していました。展示会中はすべて紙に記入してもらっていました。初めての展示会ということもあり個人オーダーがとても多かったので、管理するのは大変でしたね。個人オーダーも会場で決めていただく必要があったので、当日も終わった後も、かなり慌ただしかったのを覚えています。」卸に関しても紙で管理していたので、配布したオーダーシートがPDFとして送られてきたり、小売店毎のフォーマットでオーダーシートが送られてきたり、さまざまな形式で受注をしていたとのこと。「展示会後はオーダーを清書的に打ち込む作業、オーダーコンファメーションを別のフォーマットで作成して返信をする作業、さらに工場に発注する集計表、出荷のための倉庫向けの配分表など、さまざまな資料をつくる作業に追われていました。オーダーの締め作業はすべて私たち二人が行うので、お互いミスをしないよう細心の注意をはらい、チェックには相当な時間をかけていましたね。」−財務、経理、総務担当の木村さん一番解決したかった課題は集計作業入念なチェック作業の甲斐もあり、大きなミスはなかったそうですが、1回目の展示会を終えてみて、本格的にTERMINAL導入を決めたとのこと。多くの課題を抱えていたお二人が導入してもっとも解消したかったこととは?「一番の課題は集計作業でした。TERMINALであればオンライン上ですべてのデータを出力できるし、変更が入った場合も修正が簡単にできるのもすごくいいなと思いました。1回目の展示会が終わって、2回目の展示会が始まる前に問い合わせをして、すぐに導入を決めました。」(木村さん)「担当の方のお話を聞いて、導入できたらどんなに業務が楽になるか、すぐにイメージできました。紙に記入していただくのと、オンラインで見ながら入力いただくのでは大違いですよね。紙でメモを取りながらだとどうしても記憶があいまいになってしまいますし、お客様側が間違えて記入してしまうということも多かったので、オンラインで照らし合わせながら入力ができるということでそういったミスも減らせるのではと、期待していました。」(湊さん)−プロダクションマネージャーの湊さんいざ利用を開始してみると、多くのバイヤーさんがすでに他のブランドでTERMINALを利用していたため、細かい説明も必要なく、かなりスムーズに利用できたそうです。「すでに知っているというバイヤーさんが多かったので『はいはい、TERMINALね!』って感じで(笑)、すごくスムーズでした。個人オーダーの方は、一部のスマホやパソコンが得意じゃない方で戸惑うケースもありましたが、私たちも使っていくうちにお客様がどこで間違えやすいのか少しずつ分かってきて、それを防ぐようにお伝えするなどで工夫しました。結局今の時代、皆さんオンラインショッピングもされますし、同じようなものとしてすぐに慣れてくださいました。」お二人は展示会中もお客様がなるべく見やすいようにと工夫したことで、より使いやすいようアップデートできたとのこと。その甲斐あって、初回の展示会からすべてのオーダーをTERMINALにまとめることができたため、負担になっていた業務量は圧倒的に減ったそうです。動画のフル活用でお客様の満足度もアップ今年4回目となる展示会を8月末〜9月にかけて実施した「COG」。もともとは7月に実施する予定が新型コロナウィルスの影響もあり、時期をずらしての開催となりました。すべてのお客様が来れる状況ではない今、「COG」は新たにリリースされた動画の公開機能をフル活用し、今回の展示会を乗り切ったとのこと。動画の活用事例とその効果についてもお聞きしました。「これまでも着用写真やマネキン画像を商品画像として登録していましたが、今回はロンドンでモデルに着用してもらってクルッと回ってみる動画を載せてみたんです。実際に商品を見に来られない方も多かったので、私たちもとにかく情報をTERMINAL上にたくさん載せようと、動画のほかにもディテールの画像や絵型など、ほぼすべてのSKUの情報をアップするようにしました。」(湊さん)「TERMINAL上で商品のディテールを動画で紹介することができたことで、売上はむしろ前回よりもUPしました。客数も増えましたし、来場することができない方がまだ多い中、動画が公開できるようになったのはすごく助かりました。展示会にいらしたバイヤーさんが帰ってからまた動画で確認できる点も喜ばれました。今後もコロナ関係なく、動画は活用していきたいと思っています。」(木村さん)今後もリアルでの展示会はお客様とのコミュニケーションを大切にする時間として、TERMINALを活用されていくとのこと。4シーズン目を経て、ますますの成長を続ける「COG」の今後からも目が離せません。