アイウェア業界独特の「在庫ありき」の展示会信頼の高い物作りで日本のアイウェア業界を牽引する存在でもあり、視力矯正の道具を超えたファッショナブルなアイウェアをプロデュースする会社として認知されているのが株式会社アイヴァンです。前述の5つのオリジナルブランドの他には、アメリカの『MOSCOT(モスコット)』の輸入代理も務め、有名ファッションブランドのライセンスも手がけており、アイウェア業界からファッション業界まで幅広い取引先があるのも同社の特徴です。株式会社アイヴァンがTERMINALを導入したのは2018年。当初は海外部門で導入が始まり、翌年の2019年からは国内卸の部門で使用を開始しました。「全体的にメガネ業界は古い体質が残っていて、TERMINAL導入前は展示会に来場いただいたバイヤーさんに紙のオーダーシートに書いてもらい、それをスタッフが集計するという作業でした。しかも洋服屋さんのように、一度持ち帰っていただいてオーダーが来るのではなく、その場でオーダーをいただく形がほとんど。だんだん規模も大きくなってきたので、何とかしたいと思っていました」(川﨑さん)「取引先様は現在200社ほどかと思いますが、一回の展示会3日間で最大700名ほどが来場され、数百店舗規模の得意先もありますので、展示会後のオーダー集計には1週間程度の日数を要していました」(小澤さん)洋服の展示会と大きく異なるのは、展示会におけるサンプルのあり方。洋服の場合はサンプルを展示し、受注した分を生産するのが通常ですが、アイウェアの場合はすでに生産されている商品を受注する方式。そのため、展示会の翌週には製品を出荷することも多いそうです。「メガネは“工業製品”なので、パーツも含めて型を作ったりするためロット数が大きいんです。だから見込みで事前に生産をしていますので、展示会というよりは、“受注会”ですよね。在庫が少ないものはそれを超えて受注はできないし、在庫のあるものにはオーダーされないと困ってしまう。メガネ業界独特の商慣習と言えるかもしれません」(川﨑さん) TERMINAL導入の決め手となったこと株式会社アイヴァンがTERMINALを導入したのは、前述の膨大な展示会受注の業務の効率化もありましたが、“在庫型”のビジネスにおける社内システムとの連携にもあったそうです。「TERMINALの営業担当の方が『アイヴァンさんに参入していただかないとアイウェア業界でTERMINALが浸透しません』と熱心に営業してくださったこともありますが(笑)、社内の在庫管理のシステムとのリンクなどに関して、細かい要望まで聞いてくださったことは大きいです。現在は社内のシステムとも連携し、ある種当社の基幹システムになりつつあります」(川﨑さん)「実際のところ、TERMINAL経由でのオーダーをいただく取引先様はまだ50%ほどですが、かなり効率化できたと感じています。当社は営業スタッフの人数が多く、これまでは集計の担当に都度伝えなくてはならなかったのですが、営業が各自で入力できるようになったことで、集計、受注管理業務は大変スムーズになりました」(小澤さん)さらにTERMINAL導入後に感じたメリットとして、受注状況の把握がスピーディーになったことも挙げられると川﨑さんは言います。「TERMINALは展示会中でもオーダーの状況がクイックに見えます。このモデルは売れている、このモデルは在庫に対して受注が多すぎるとか、その場で分析もできるし、対策も立てられる。そのスピード感は導入後に感じました。また業務効率化ができたことで、その時間を他のことに使えているので、結果的に全体の売り上げにも繋がっているかもしれません」(川﨑さん)アップデートされるTERMINALから得られたメリットTERMINALではユーザーの皆様の声などを受けて、継続的にサービスのアップデートも行なっています。株式会社アイヴァン様も直近のアップデートによってさらに業務が効率化したとお話しくださいました。「バイヤーの方がオーダーしやすいように継続的にアップデートされているので、それもありがたいですが、最近CSVデータを使っての入力ができるようになったのは非常に助かりました。バイヤー様より、TERMINAL経由ではないオーダーをいただく場合でも、アカウントごとに画面を見ながら入力をしなくても済むようになったんです」(小澤さん)また新型コロナウイルスの感染拡大によって、展示会の開催が難しくなった中でも、TERMINALの存在は各営業のサポートになったと川﨑さんは話します。「2020年4月の展示会は、ちょうど緊急事態宣言が発令された日でした。そのため展示会場に搬入したものをすぐに搬出するという状況で、『どうしよう』と。サンプルは数量があるので、送ったり、一部の方にはお越しいただいたりもしたのですが、『TERMINALの画像を見ればある程度は分かる』、ということでクリアができた部分もあります。また展示会来場前にTERMINALの画面で“予習”をしてきてくださる方も増えています」(川﨑さん)「現在の状況下において、TERMINALを使い始めていただいた取引先様も増えたように感じます。現在の使用率はまだ半分ほどですが、眼鏡業界にも浸透していくことで、自社だけではなく、より皆様のお役に立てるのではないかと、もっと我々が広めていかなければと思っています」(小澤さん)TERMINALでは、各社の環境に合わせたシステムとの連携など、細かいオーダーにも対応できるように努力をしておりますので、ぜひご相談ください。