“カスタムレポート”で状況を可視化し作業のスピード感をアップシステム運用において多くのブランドが取り入れており、ヒューマンエラーの削減や業務の効率化を改善しているTERMINALの“カスタムレポート”ですが、その機能に留まらず同ブランドならではの特殊な対応や管理において、帳票のようなプラットフォームとして一歩踏み込んだ使い方をしていると話す、プロダクトディレクターの川岸さん。さらには品番と発注データがすべて一覧で出せることを駆使することで、資材発注を行なうというオリジナルの使用法も試しているそうです。−プロダクトディレクターの川岸竜太さん(左)とセールスを務める細谷奈緒さん(右)「“カスタムレポート”を集計で活用するのは当たり前の話なのですが、うちのブランドは、個人オーダーとインライン、B to Bの部分において、掛け率の違いで2箱動かすなどイレギュラーな対応があるので、それがデータで可視化されることで全体の作業にスピード感が出たのは良いなと思います。細かいところだと、“カスタムレポート”から必要なデータだけ抽出して、下げ札を作ってみたりとか。今までの業者への発注フォーマットをそれに変更し、“カスタムレポート”の形式に近しいかたちで業者にオーダーしています」(プロダクトディレクター・川岸さん)フォーマットの統一で、時間短縮とミスがゼロに受注の振り分けにおいても、TERMINALを導入することで効率化を計れたと満足するセールスの細谷さん。「受注表をきちんと渡しているはずなのに、取引先によってFAXだったり、メールだったりと形式はバラバラ。記入フォーマットも取引先独自のエクセルシートで送られてくるので、それを照らし合わせて手打ちで入力していくと、時間がかかる上に段を飛ばしたりするミスもありました。システムによってそこのケアをする必要がなくなったのは大きな改善点です」(セールス・細谷さん)−「少人数で回しているからこそ、“カスタムレポート”で品番やカラー、上代がきれいに表にまとめてあるのは、集計面だけでなくかなり役立っている」と話す川岸さんアナログ作業とデジタル作業をきっちり振り分けていきたいこれまでに上がったデータの抽出や振り分けの帳票などの作業行程に関しては、主にTERMINALの機能だけで解決できる話。細谷さんは、倉庫からの出荷など、それ以降の作業に関しては、デジタルでできることと人の手を使って行うアナログな部分をもっと明確にしていけたらと希望を見せていました。話を伺うと、倉庫では日々、分納や減産で在庫が揃わなかったり、伝票内容の訂正等で出荷が滞ることもしばしば。それを現状は、倉庫とのシステム連動も出来ておらず、電話やメールで取引先とコミュニケーションを取り調整しながら解消しているとのこと。今後もし、在庫管理をはじめ販促や倉庫の状況を共有してデジタルな機能を拡張できたら操作のスムーズ化に繋がるとのことです。「自社倉庫からの取引先の倉庫に出荷する際、その納品書を管理することができ、取引先ともそこを見てもらえば分かる状態ができると、もう少し相互のコミュニケーション量が減ると思います。あとは、プレスから今週納品するアイテムをInstagramに反映させたいという要望をいただくのですが、毎週会議で情報を共有することも難しいので、そういう時にTERMINALを見るだけで出荷情報を全体で共有できるようになると便利かなと思います」(セールス・細谷さん)−「少人数で回さなければならない状況だからこそ、TERMINALに助けられた」という2人「欲を言うと、アイテムが店頭に並ぶタイミングとお客様がそれを着たいタイミングも違うじゃないですか。現在TERMINALで 取引先オーダー分と個人オーダー分がデータ上可視化している状態です。例えばそれを生かし 現在1つのプラットフォームで運営しているロジスティック面でも取引先分、個人分を別々の プラットフォーム を組んでみるのも良いと思います。それをすることで、お客様の満足が上がるのであればトライしたいですね」(プロダクトディレクター・川岸さん)−「TERMINALのシステムはアップデートしていくスピードも早く、半期ごとに担当者の方と意見を交換させていただいているので満足している」と細谷さん日本特有のオールインワンパッケージの連帯化を切望デジタル先進国の欧米においては、受注や会計などの項目に特化したシステムがあり、それぞれを連動させて活用できるケースが多い一方で、オールインワンパッケージを主流とする日本。さらに、そのようなシステムは導入費用が高額であるのが特徴で、中小アパレルがスタートアップで使いにくいのも現状です。今後はそのフォーマットを解消し、TERMINALによって各社のシステムが繋がっていくことを理想とする川岸さん。「例えば、会計システムでは昔から使っているものがあるけれど、それがアパレルにフィットしていないみたいな問題があったりする中で、今の時代だったら、TERMINALによって、全部そこに紐付いてくれていれば便利だなと思っています。特に色やサイズ、プライス等の品番情報など、受注情報に打ち込んでいる部分と連動している部分は帳票で作れるようになると、さらにスムーズになるんじゃないでしょうか。中小アパレルシステム化の最後の砦だと思って期待しています」(プロダクトディレクター・川岸さん)