代官山店をはじめ、堀江店、福岡店と全国に3店舗を展開する『LIFE’s』は、オリジナルブランド『TODAYFUL』の卸売にも力を入れており、さまざまなセレクトショップのバイヤーが数多く展示会シーズンに訪れる人気ブランドです。これまで年4回行われてきた展示会では、バイヤーの方々によるオーダーと関係者向けのいわゆる個人オーダーのかなりの件数の受注をアナログで管理されていたとのこと。卸とプレス、それぞれが感じていた展示会業務の課題「私はプレスとして個人の方のオーダーを管理しているのですが、TERMINALを導入する前はすべて紙で管理して自分たちで集計していたので、展示会シーズンはかなり大変でした。少しずつブランドが大きくなっていって、オーダーの数もとても増えたので、オーダーの際の転記ミスやお客様の記入ミスも完全には防ぐことはできませんでした。」と語るのはプレスの吉田さん。「卸営業はエクセルで管理を行っていましたが、展示会前はスワッチが決まってからエクセルで資料を作成しなければならなかったので、かなり業務的に追い込まれていました。資料が完成するのは展示会前日の夜中になってしまうので一番疲れた状態で展示会を迎えるというような状態でした。」と卸営業の安井さん。しかし、当時はそれが当たり前のことだと思っていたと話します。−LIFE’s代官山店導入のきっかけと、TERMINALを使うことでの期待TERMINALを導入してから3年目の『LIFE’s』ですが、他ブランドでの活用を目にしていたことが導入のきっかけとのこと。「当時いろいろなブランドの展示会でTERMINALのサービスを目にするようになっていましたので、問い合わせをしました。実際に打合せをしたら、来社した営業の方が元アパレル業界の方で、まずファッションが好きな人たちが提供しているサービスだという点で信頼感もありましたね。導入後も色々コミュニケーションをしていくことになりますから、同じ目線で私たちの相談に乗ってもらえそうだという部分が決め手になりました。」吉田さんはブランドの人気の上昇とともに展示会に来場する人数が増えていたこともあり、従来のアナログの方法では来場者の方への負担も大きかったと続けます。今までの展示会ではバインダーを抱えながら商品を見たり、さらに写真を撮るなど「注文をするうえでのお客様の負担を減らしたい」という思いも導入のきっかけになったと言います。劇的に変化した業務のあり方、そしてお客様との関わり方では、実際にTERMINALを導入してから展示会はどのように変化したのか?卸営業とプレス、それぞれの観点でお話を聞きました。「導入して初めての展示会から全ての受注をオンラインに移行したので、取引先のバイヤーさんたちがどういう反応をするのか少し不安でした。でも、実際に案内をしてみると想像以上に受け入れてくれる方ばかりでした。もちろん最初はわからないこともありましたが、ネガティブな反応はなかったです。商品に関する詳細の情報や写真、動画などあらゆる情報が登録できるので、バイヤー側の負担はもちろんのこと、私たちの事前準備から集計までの負担は劇的に減りました。」と当時を振り返る安井さん。『LIFE’s』では、オンラインストアでも使用をする商品画像を展示会前に撮影し、TERMINALでも使用しているためバイヤーに対しても質の高い商品情報を提供できるようになったとのこと。展示会前の準備や展示会中の業務負担が軽減したことで、展示会中にはお客様との会話にさらに時間をかけられるようになったというメリットもあったそうです。プレスの吉田さんは、お客様の商品の選び方にも幅が広がったと話します。「今までの展示会は、個人からのオーダーは「その場で決めなきゃ」というようなプレッシャーが少なくともあったと思います。ただ、TERMINALがあれば家に帰ってからでも自分のスマホからじっくり考えてオーダーをすることができるので、その分展示会ではゆっくりお話ができるようになりました。会場がバインダーやオーダー用紙で埋め尽くされるという状況も無くなりましたし、双方にとって展示会の時間がとても有意義になりました。」今まで使用していた膨大な紙の量を考えると、エコの観点でも導入して良かったと感じているそうです。コロナ禍でもオンラインだからこそ続けられた展示会コロナウイルス感染拡大前までは、年4回展示会を続けてきたという『LIFE’s』。今年はその影響により、既に2回の展示会をオンラインのみで実施しました。「今年の秋展と冬展の2回は、来場してもらうことが難しい状況でしたので、TERMINALだけでオンライン展示会を開催しました。特に秋展のときは緊急事態宣言が発令中で、例年よりも若干売上の落ち込みを感じましたが、冬展の卸売は今までで一番良い実績となりました。実際に来場できないバイヤーさんが多いなか、商品説明する動画を活用したことなども効果的だったと感じています。」「他のブランドの展示会に行ったときにTERMINALを使うこともありますが、他ブランドと比べると私たちははかなりの情報を載せていると思います。自分たちの工夫次第で大きく成果につなげられるという実感が持てるという点も魅力です。コロナ禍で成果を出すことができたのも、これまでしっかり活用して自分たちの成功パターンを見つけてこれていたからだと感じています。まさに今は多くのブランドさんが同じような状況だと思いますが、初回から大成功させるのは難しいですよね。」今を乗り越えたからこそ改めて感じる大切なこと最後に、今後の展示会のあり方について語ってくれました。「今後もTERMINALを活用しながら、年4回のリアルな展示会も続けたいという気持ちは変わりません。直近はオンラインのみでの開催というチャレンジもしましたが、やっぱり実際に商品を見て触れてほしいからです。『LIFE’s』にとって展示会は受注をするための場所というよりもブランドを支持してくださるみなさんと直接対話をする場所だと思っています。次回の春展は、来場者を絞ったり、混雑しないよう対策をして開催をしたいと考えています。」丁寧なTERMINALの活用術でコロナ禍での展示会も見事に乗り切った『LIFE’s』。今後も展示会で多くのお客様に楽しんでもらえるよう、サービスを駆使してアレンジされていくとのこと。今後の新たな活用術にも期待が高まります。