アウトドアブランドのベテランが新たな希望を感じた2つのブランド株式会社LandRは、イギリスの『Rab』と、アメリカの『Lowe alpine』という2つのアウトドアブランドの日本の代理店として、2019年に設立された新しい会社です。現在この2ブランドは同じイギリスの会社が保持し、英国と日本で合弁会社として設立されたのが株式会社LandR。社名の“L”は『Lowe alpine』の“L”、そして(and)“R”は『Rab』の”R“から来ている、この2ブランドのための会社です。−『Rab』は1981年にイギリスで創業した総合アウトドアブランド石川さんと山﨑さんは元同僚。長年日本で海外アウトドアブランドのライセンス商品企画やマーケティングに携わっていた石川さんと、同じ会社でアウトドアアカウントに強い営業として活躍してきた山﨑さんが再び合流したのは昨年のこと。お二人ともにこの2ブランドに、これまでにない魅力を感じたと口を揃えます。−『Lowe alpine』は1967年にアメリカ・コロラド州で創業したバッグブランド「正直『Rab』はまだ日本での認知も低く、僕自身もほとんどRab製品に接する機会がありませんでした。でも僕も長年アウトドアブランドの商品企画をしていたから分かるのですが、グローバルブランドだからできる素材使いや機能性、その開発能力の高さに驚かされました」(石川さん)「僕も別のブランドに長年いたので、ずっと『自分が携わっているブランドが最高』だと思っていたのですが、石川に誘われて実際に商品を見て、びっくりしました。アウトドアのフィールドに寄り添った、現場で確実に機能する製品だと思い、これからの日本での可能性を感じました」(山﨑さん)−株式会社LandRの取締役、石川智隆さん立ち上げのタイミングからTERMINALを導入2019年の夏には初めて株式会社LandRとして2つのブランドの展示会を開催。その立ち上げのタイミングからTERMINALを導入していただいていました。「弊社の関連会社が『nonnative』などを展開する有限会社TNPなのですが、すでにTERMINALを利用していたことから、『LandRでも使えるね』ということで、最初から導入が決まっていましたね。」(石川さん)「僕は実際に利用はしていませんが、前職でお話しを聞いたこともあったので、便利なサービスだろうなという印象を持っていました」(山﨑さん)−株式会社LandRのセールスマネージャー、山﨑強さん石川さんと山﨑さんが以前に在籍していた会社では、紙のカタログ、エクセルなどを使ったオーダーシートで受注していたそうです。カタログは石川さんが在籍していたマーケティングチームが主体となって制作し、山﨑さんが在籍していた営業チームがそれをツールとして使用。多くの人がその業務に従事していたと二人は話します。「会社の規模も違うのですが、前の会社ではマーケティングと営業でそれぞれが7、8名。さらに事務のスタッフも受注集計の業務を残業してやっていました」(山﨑さん)「当時作っていた紙のカタログは、商品の撮影をして、文字を入力して、印刷をするのですが、時間もお金もかかるし、それでいてそのカタログは展示会くらいでしか使わないんです。間違っていたら修正も大変でしたし、結構無駄が多かったことに気づきました。その点、TERMINALは写真のアップロードも修正も簡単に出来ます」(石川さん)株式会社LandRでは、マーケティングの役割を石川さんが一人で、そして営業の役割を山﨑さんが一人で担当。輸入事務など含め4名でブランドの受注や運営を行なっています。「ブランド規模の問題でもあるのですが、旧来のやり方だったら確実に二人ともパンクしていますし、このコンパクトなチームで運営出来ているのは間違いなくTERMINALのおかげです。オーダーの集計だって一瞬ですから」(山﨑さん)株式会社LandRでは、TERMINALのアカウントを外部の倉庫とも連携させて日常の出荷業務にも活用しており、会社の基幹システムになりつつあるそうです。コアなアウトドア専門店にも普及しつつあるTERMINALすでに日本には投入されていた『Rab』と『Lowe alpine』の2ブランド。株式会社LandRの役割は、英国と二人三脚でブランディングを再構築することにあると話します。コロナ禍以前からアウトドアマーケット全体が活況と言われていますが、本格的な登山やトレイルランニングなどの市場は、「まだこれから」だと石川さんは分析しています。「皆さんがキャンプなどでアウトドアに親しんだ次に、『山に登ってみようかな』とか、『トレランしてみようかな』という方が出てくるのは、これまでの何度かのアウトドアブームの傾向として読み取れます」(石川さん)「ファッションの場合はイメージの部分も大きいと思いますが、アウトドアブランドの場合は確実に“モノありき”の世界です。『Rab』も『Lowe alpine』もこれまではどちらかというとファッションのお店での取り扱いが多かったのですが、海外ではアウトドアショップがメインなので、我々としてもまずコアなアウトドアショップから再認知してもらうように進めています」(山﨑さん)会社の立ち上げのタイミングからTERMINALを導入していた株式会社LandR。ファッションの方面では浸透しているTERMINALですが、全国各地のコアなアウトドアショップの取引先もすぐに対応が始まり、同社の取引先の使用率は90%以上。アウトドア業界も、コロナによってデジタルシフトが加速しているそうです。「数字的にはまだまだ」と謙遜する石川さん、山﨑さんですが、新規で営業をかけた店舗の約8割以上が実際にモノを見て即決している状況もあり、両ブランドのポテンシャルや今後の成長にお二人が大きな手応えを感じていることが取材でも伝わってきました。スタートアップや、少人数でスタートするアパレルビジネスにもお役に立てるように、TERMINALはこれからもサービスの充実を進めてまいります。