ブランド規模の拡大、新型コロナを受けて導入を決意株式会社インスピックスの川畑さんが『THOMAS MAGPIE』を立ち上げたのは2017年。福岡県のバッグデザイナーで、インスタグラムなどでも人気の奥村展子さんがディレクションを手がけるウェアは徐々に人気が高まり、ブランド設立わずか4年で卸先は100社ほどにまで広がっています。「個人店さんが多いですが、最初は30軒だったものが50軒になり、70軒、100軒と年々順調に取引先が増えてきました。生産管理や展示会の受注業務は東京の事務所にいる僕と2名のスタッフで行っています。TERMINALのことは気になっていて、創業時に問い合わせだけはしていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、バイヤーさんが展示会にお越しいただけないという状態に直面し、導入に踏み切りました」コロナ対策だけでなく、川畑さんが展示会受注システムに対して期待していたことはいくつかあったそうです。 「まずは使っていただくお客様に分かりやすいかどうかですね。アパレルは比較的アナログな方が多いので、スムーズに理解していただけるか心配でしたが、初回の展示会から全ての卸先から受注をいただくことができました。その内TERMINALのことをご存知だったのは2割くらいです。導入時だけ少し問い合わせの対応もありましたが、大きな混乱はありませんでした」TERMINAL導入前の『THOMAS MAGPIE』の展示会受注は、フォーマットもバラバラで、その取りまとめには多大な時間と労力を要していたと川畑さんは話します。 「FAXで注文書を送っていただく取引先、独自のエクセルシートで送っていただく会社さん、LINEで商品画像と数量を連投で送っていただく方……(笑)など、本当にバラバラでした。それでも『オーダーいただけるのであれば』、と僕の方でできる限り対応していたのですが、展示会前後2週間は連日深夜まで作業をしていましたし、おかげさまで取引先も増えたことで徐々に対応が難しくなってきていました」展示会後の商品情報のアップデートの容易さ、意外なオーダー傾向の変化も川畑さんがTERMINALに期待していたことのもう一つが、展示会中やオーダーまでの期間に商品情報をアップデートできること。TERMINALのシステムは情報の変更も容易で、追加した情報を取引先に見てもらえることも大きなポイントだったといいます。「本来は展示会前に完璧に準備ができればいいのですが、何かと慌ただしいし、仕様変更もあります。また、お客様からのお問い合わせによって、『ここはこういう仕様になっています』などの追加情報があると親切なケースも多い。これまでの場合、それを個別に伝えることになっていたのですが、同じようなお問い合わせにも『TERMINALを見ていただければ』と、すぐに対応ができるのが助かります」また、川畑さんも意外だったのは、バイヤーさんのオーダー傾向の変化。それは特にオーダーカラーの分布に表れたそうです。「たとえばTシャツ1型でもカラーは何パターンかあるのですが、展示会場の広さの都合やサンプル生産コストの問題もあって、全色作らないものもあります。ただ、バイヤーさんも実物サンプルがないものはイメージが湧かないせいかやはり消極的で、同じTシャツに100枚オーダーがあったとすると、80枚はサンプルがある色のオーダーで、残りは10枚ずつとか分布が極端でした。それがTERMINAL導入後はカラーチップでカラー展開を見せられるからか、その偏りが減り、平均化されたのが大きな変化ですね」コスト面でも納得の導入2017年のブランド立ち上げ時にTERMINAL導入に踏み切らなかったのは、ブランド規模とコストのバランスだったと川畑さんは話します。「最初はそこまでの規模でもなかったし、創業時は予算もなかったので、見送っていました。でもコロナをきっかけに改めて問い合わせてみると、現在のアイテム数、取引先の数から考えても納得の料金でした。結局何かしらのシステムを自社で作ることを考えたら、その方が大変かもしれませんし。TERMINALがあったから現在の状況になったとまでは言えませんが(笑)、なかったら現在の業務が回っていないでしょうね」新型コロナウイルスの流行によって、物理的な展示会の開催や来場が困難になった2020年〜2021年。『THOMAS MAGPIE』の展示会でも、展示会直前に来場がキャンセルになるなどの状況は生まれたものの、TERMINALを利用をするようになったことで、資料送付などの対応から解放されたそうです。「TERMINALはバイヤーさんからも好評で、中には『全ブランドTERMINALだったらいいのに』と言っている人もいましたし、逆に僕も『こんな楽をしていていいのかな』と思うところもあります(笑)。でも現在はバイヤーさんもサンプルを見られないケースもあり、100%納得してオーダーいただいているわけではないと思いますし、リアルなコミュニケーションを取ることの重要性はあるので、早くコロナが落ち着いてくれればと思いますね」TERMINALでは、ご利用するブランドの規模や状況に合わせた複数のプランをご用意しております。お気軽にお問い合わせください。