決め手になったのは、ユーザビリティと既存システムとの結合フォロー有限会社TNPは、『nonnative(ノンネイティブ)』を筆頭に、『hobo(ホーボー)』、『YSTRDY’s TMRRW(イエスタデイズ トゥモロウ)』という人気自社ブランドの企画・生産のほか、ハイスペックなアウターで知られる『Ten c(テンシー)』など海外ブランドの輸入代理業も行っています。また直営店としての『vendor(ベンダー)』、『ROOTS to BRANCHES(ルーツ トゥ ブランチズ)』、さらにはオンラインECサイトの『COVERCHORD(カバーコード)』の運営など、その事業は多岐にわたり、いずれも高い知名度を誇るため、業界の中でも常に注目の存在です。今回取材に対応いただいた岡田修平さんは、TNPのセールス全般の責任者として、2019年にTERMINALの導入を決定。同種のシステム会社からの提案も受けた中、TERMINALに決めたのには複数の理由があったと岡田さんは話します。「僕らが必要としていたのは、“機能満載”であることよりも、“ユーザビリティ”でした。ひとつにはTERMINALさんもこの数年で業界に浸透してきた中で、バイヤーさんも慣れてきたところが増えていたように感じたのと、現在も使っている社内の基幹システムへの対応が非常に柔軟だったところも決め手でした」TNPは複数のオリジナルブランドの受注管理のほか、直営小売店のレジ管理などもひとつの社内基幹システムの中で行っており、導入にはそのシステムとの親和性が重要だったそうです。「別のシステム会社さんと話をしていると、『ここから先は有料です』、『ここから先はできません』と言われたりしていたのですが、TERMINALさんは『それならこうできるようにしておきます』と、我々の既存の環境を加味してくれた上でスムーズなサポートがあったのは大きかったですね。インターフェイスも他社の場合はあまりファッション的に見栄えが良くないものが多い中、TERMINALはデザイン面でもウチのイメージにフィットしていました」展示会の資料作りや更新作業が効率化人気ブランドの宿命は、時に品番数の多さとなって表れます。TNPの場合、その品番数はオリジナルブランドだけでもワンシーズンで最大トータル300以上にも上るそうです。そのため膨大な資料作成をミスなく仕上げるためには、高い集中力を要していたと岡田さんは話します。「オーダーシートのエクセル数式に間違いがあってはいけないし、情報の正確さは必須なので、展示会前はかなりデリケートになっていました。もちろんTERMINALになっても事前準備は同じですが、特にインポートものは僕らの意思に関係なく商品ドロップや変更も出て来ますし、多少の変更があってもオンライン上ですぐに反映させられるのはありがたい。また、エクセルは自分だけがマスターで持っているものだったので、TERMINALでは他のスタッフにオンライン上で対応してもらえるのも助かります。回を重ねるごとに便利だと思うようになりました。現在、有限会社TNPとしてアクティブな取引先は100アカウント以上。『nonnative』だけオーダーいただくところ、『nonnative』『hobo』『YSTRDY’s TMRRW』をオーダーいただくところなど様々なため、事前に資料を共有するのもTERMINALになったことで作業が軽減されたそうです。現在、100アカウントを超える取引先にはすべてTERMINAL経由で対応いただいていますが、初期には慣れないシステム導入によってバイヤーさんから問い合わせもあったそうです。「僕らもTERMINALの仕組みを十分わかっていないところもあるし、『何が分からないのかが分からない』ときもあります。そういう場合は直接TERMINALの担当の方に繋いで、バイヤーさんと直接対応いただけたのも助かりました」展示会の個人オーダーはTERMINALと手書きを併用『nonnative』を中心に、ファッション業界でも多大な人気を誇るブランドを擁するTNPの展示会には、バイヤーだけでなく、プレス関係者や友人なども数多く来場するのが特徴です。「ありがたいことに個人オーダーの数はかなり多く、これまでは展示会後に何人ものスタッフが、膨大な量の手書きのオーダーシートを集計する作業がありました。中にはアバウトな書き方をされる方もいて(笑)、その確認作業も大変でした」ただし、導入後はすべてのオーダーをTERMINAL経由にする会社も多い中、TNPは現時点ではこれまでの手書きの個人オーダーも併用しているそうです。「だんだんTERMINALを利用する方も増えてはいるのですが、ウチの場合はその人がやりやすい方を選んでいただいています。迎え入れる立場としては、来てくださった方に一番気持ちよくオーダーしていただければと。ただ、コロナになったことで非常に便利だと思ったのは、展示会に来られない方にもTERMINALのリンクやQRコードをお送りして、『ご興味あればぜひオーダーください』とお伝えしやすくなった点です。スタッフが個人的に親しい人などにもご案内がしやすくなりました」TERMINAL導入による想定外のメリット岡田さんは導入前に当初想定していたこと以外に、TERMINALによる思わぬメリットがあったと話しました。「これまではオーダーのメールが届くと、4、50ページもある添付のエクセルシートを見て、バイヤーさんにフォローのご連絡を入れていたのですが、TERMINALの場合はオーダーが入ると速報値が出てオーダー傾向がすぐに分かるので、早めに対策が立てやすいことに気づきました。また、TERMINALに掲載した商品情報をマスターとして、PRや店舗スタッフが資料としても使えるのは当初は考えていなかった副産物ですね」今後のリクエストとしては、海外アカウントへの言語対応、将来的にはオーダー業務にとどまらない受注、集荷、請求、納品、回収に至るまでの一元化をご希望いただいているため、現在TERMINALではそのようなリクエストにも対応できるようにシステム開発を進めております。有限会社TNP様のように、既存の基幹システムとの連携などもお気軽にご相談ください。