東京ファッションアワード受賞の特典として利用開始をした海外サービス2014年春夏コレクションからブランドをスタートした『CINOH』は、シンプルな中に東京のストリートから生まれた自由なアイデアを盛り込んだウエアを展開し、特に女性を中心に高い人気を誇るブランドです。2018年春夏シーズンからはメンズ展開もスタートし、2018年には「東京ファッションアワード 2019」を受賞。2019年には渋谷PARCO内に直営店をオープンするなど、ブランドとしてますます注目を集めています。 松浦さんが同ブランドでセールスを担当するようになったのは2年前から。それまでの『CINOH』の展示会受注は、「完全にアナログだった」と松浦さんは話します。「エクセルで作ったオーダーシートにバイヤーさんが数字を入れていただくのが基本ですが、卸先さん独自フォーマットのオーダーシートの時もあるし、それがメールで来たり、ファックスで来たり、オーダー内容の文章だけメールで来ることもありました。見逃してしまうこともありますし、やはり手集計なのでミスは多かったです。もうそろそろ限界、ということでデジタルオーダーのシステムを入れようと検討を始めていました」そんな中、『CINOH』が「東京ファッションアワード 2019」で受賞をしたことで、特典として海外のオーダープラットフォームを2シーズン無償利用できることになりました。「パリで展示会をするなど、海外セールスを伸ばしていこうと考えていた時期でしたし、コロナによって海外でリアルな展示会もできなくなっていたので期待していたのですが、ブランドとして100%の表現をすることもできませんでした。元々が販路拡大目的であったという点と、課題であった受発注のデジタル化という点が実現できなかったという点も踏まえ、他社さんでの実績も多く聞くTERMINALを導入することを決めました」短縮できた集計業務の時間を営業フォローに海外のオーダープラットフォームは海外取引先のみに限定して使用していたため、国内向けは依然としてアナログな旧体制でオーダー受注をしていたそうですが、TERMINAL導入によって『CINOH』は一気にデジタル化に舵を切ります。「操作も簡単で、使っていくうちにすぐに慣れました。お取引先にTERMINALの利用に関するご案内をすると、すでに8割くらいのバイヤーさんがTERMINALを使っていて、『私たちもその方がラクです』とおっしゃっていただくこともありました。集計は正確だし、大幅に集計時間も短縮することができました」松浦さんは、その節約できた集計業務の時間を別の業務に充てることができたと話します。「集計業務の負担が減ったことによってエクセルで受注しているときには気がつけなかったことに気がつけるようになりました。例えば展示会場ですごく良い反応いただいていた商品のオーダーに抜けがあったり、前シーズンはかなり追加オーダーいただいたアイテムのオーダーが少なかったりという点に対して『これで合っていますか? 大丈夫ですか?』と連絡をしてみると、意外とバイヤーさんが入力を忘れたり間違えていたりすることがありました。節約できた集計時間を営業フォローに使えたのはよかったですね。結果、そこにかなりの時間を使うことにはなったのですが(笑)」展示会用にインスタグラムを駆使したものの?TERMINAL導入前、新型コロナウイルスの流行によって、リアルな展示会への来場が難しくなった取引先のために、『CINOH』ではInstagramを使った新しいアイデアにトライしたそうです。「バイヤーさん向けのアカウントを作って、そこに物撮り画像や着用画像や品番を入れて限定公開したんです。なかなか好評だったのですが、こちらはなかなかしんどくて、1列ズレただけで全てが狂ってしまったり、1日にアップできる上限もあって業務が進まなかったり……地獄でした(笑)。でも内容的には好評いただいていたので、同様のことをTERMINAL上でおこなうようになりましたが、それがかなり簡単にできることに気づきました」また『CINOH』では、画像や動画を盛り込んだTERMINALのページ公開を展示会数日前にすることで、実際の展示会場での接客がスムーズになったそうです。「CINOHの服は着用することでよりイメージが湧くものが多いのですが、それまではバイヤーさんからのリクエストで、私自身が展示会場で着用してお見せしたりすることもありました。そうすると接客時間もすごく長くなったり、他のお客様へのフォローができない時も多かったのですが、TERMINAL導入後は、明らかにそのリクエストや時間が減りました。バイヤーさんの滞在時間もかなり減らすことができたのではないかと思います。やはり実際に見て触っていただくことで分かることも多いので、リアルな展示会は大切にしながら、TERMINALを並行して活用していきたいと思います」他サービスの利用がきっかけとなり、本格的に展示会業務のデジタル化が進んだ『CINOH』。TERMINALでは他社サービスの利用や連携などのご相談も承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。