学生バスケットボール市場で急成長を遂げた『EGOZARU®』2014年に創業した同社は、2015年にバスケットボールブランドの『EGOZARU®』をスタート。ブランド立ち上げ翌年には国内プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)に所属するチームのオフィシャルサプライヤーにもなり、国内の学生バスケットボール市場で急成長してきました。ちなみにサルがボールを持ったロゴや、印象的なブランド名の由来も不詳。バスケットボール業界ではある種ミステリアスな存在でありながら、インライン商品を中心に卸先/学生間の口コミを通して、大きく成長をしてきたそうです。以前アウトドアブランドやスポーツブランド、ファッションブランドの会社に従事していた柿沼さんは、2022年に同社に入社する際に、その特殊なブランドの成り立ちやビジネスの手法に驚かされたそうです。「『EGOZARU®』は立ち上げから現在に至るまで、来場型の展示会は開催しておりません。これまで携わったブランドでは半年に一度の展示会は必須だったので、展示会を開催せずにかなり大きな金額を受注していると聞いた時はにわかに信じられませんでした。でも、実際に入社してみると、その言葉に偽りはなかったのです」限られた卸先で業績を伸ばす方法論柿沼さんが入社時に驚かれたとおり、実際に『EGOZARU®』ではこれまで一度も展示会を開催していないにもかかわらず、国内マーケットで存在感を発揮し、現在ではBリーグで6チームのオフィシャルサプライヤーになるほど(Bリーグ 最多タイ)の成長を遂げています。一般的には「ブランドの成長=卸先の拡大」と考えがちですが、そこにも同社特有のビジネススタイルがありました。「卸先は大手スポーツ量販店さんの一部、そして各地方の専門店さんで、現在はお客様が全国どこでも『EGOZARU®』を買えるレベルまで網羅されています。ブランドの認知拡大に伴い、新規取引に関するお問い合わせをいただくことも多いのですが、代表の方針で、ブランド開始当初から付き合いの深い取引先を大切にしているため、今はほとんど新規取引のご相談はお断りさせていただいています」また『EGOZARU®』では既存のスポーツブランドとは異なる販売方法を採っており、それも成果につながっていると柿沼さんは話します。「自社はもちろん、卸先のクリアランスセールも承認していないのですが、消化率はほぼ80%を超えています。これはなかなか珍しいと思いますが、同じ商圏に取り扱っているお店が増えると競争も起こってしまうので、あえてむやみに卸先を拡大しないことで、弊社ならではのビジネスモデルが成立していると思います」クイックな受注にも効果的なTERMINALここまで読むと、展示会を開催しない『EGOZARU®』が、TERMINALを利用していることを不思議に思うかもしれません。しかし、「展示会を開催しないからこそ、TERMINALの有用性がある」と柿沼さんは話します。「 卸先へ新作アイテムの提案はおこないますが、受注は前月に、そして翌月に納品するようにしています。こうしたクイックな受注にTERMINALは非常に向いています。ですので、ウチは半年に一度ではなく、ほぼ毎月TERMINALからの受注をおこなっています」また、こういった運用をするうえで、TERMINALの使いやすさも業務効率化に役立っているそうです。「ウチはスポット的な商品を出すことも多いのですが、品番、価格、カラーなどの基本情報さえあれば、TERMINALへ即座にアップロードして一斉に卸先の皆さまにご案内をすることができます。商品情報を細かく載せることもできますが、付き合いの長いお取引先も多いので、最低限の情報でもどのような商品なのかを理解してもらえます。毎回エクセルでオーダーシートを作ったりする必要もない分、大変助かっています」米国アウトドアブランド、『Marmot』も展開開始独自のビジネススタイルで急成長を遂げた『EGOZARU®』を手がける株式会社サードシップ。その手腕もあり、2023年から歴史あるアメリカのアウトドアアパレル、『Marmot』の取り扱いもスタートしています。「『Marmot』では半年に一度の展示会を開催し、他社と同じような形でTERMINALを活用しています。その卸先もほとんどがすでにTERMINALを利用していたので、立ち上がりも非常にスムーズでした。『EGOZARU®』でも、海外への積極的な展開に向けて、TERMINALを活用したいと考えています。また、『EGOZARU®』のシューズもスタートしていて非常に好調なので、こちらもTERMINALを活用して拡大させていきたいと思います」近年、ファッションビジネスの販売手法やチャネルは多種多様に変化しています。TERMINALでは、様々なビジネススタイルを的確に捉えた機能、運用サポートを提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。