立ち上げから12年を迎えクリエイションを刷新江角泰俊さんはロンドンのセントラルセントマーティンズ美術学校を卒業後、『Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)』等のコレクションブランド、『Aquascutum(アクアスキュータム)』のニットウェアデザイナーなどの経験を積み、2010年に『EZUMi』の前身となる『YASUTOSHI EZUMI』を立ち上げました。2018年に『EZUMi』に改称したブランドは今年で12年を迎え、2023年春夏シーズンのタイミングで『EZUMi』のクリエイションを刷新されています。「少しカジュアルな方向に振れてきていたものを、自分の原点であるモードな服作りに回帰しました。アートや建築といった自分が好きな要素はこれまで通りインスピレーションとして取り入れつつ、より“服飾史”を紐解いて、女性が服を着て美しく見えるようなクリエイションにしています。卸先さんからは当然賛否両論あったのですが、今の時代の中でもう一度ブランドを見つめ直しました」経営に重要なオーダーコンファメーションがワンクリックに江角さんはデザイナーであり、同時に経営者としての側面もお持ちです。TERMINALの導入を決めたのも江角さんご自身でした。 「TERMINALのことは以前から知っていましたが、2020年にコロナに入った頃に導入を決めました。それまでの展示会受注は基本的に紙とエクセル。卸先として展示会にお越しいただくアカウントは40〜50社ほど、加えて個人オーダーも多いので、ミスも多発していました。お客さん側のミスもありますし、スタッフがミスすることもありますが、どちらのミスとも言い切れないものもあり、『このオーダーどうしよう』というケースもありました」『EZUMi』では、外部営業と社内スタッフが展示会の集計を担当。そこで業務的に負担となっていたのが、オーダーのコンファメーションの作成だったと江角さんは話します。「オーダー内容が合っているか、卸先さんに確認の書類をお送りして、印鑑を押してもらって返送してもらっていました。TERMINAL導入前は卸先さんのオーダー方法もバラバラで、エクセルだったりファックスだったりしたのですが、それを一度目視しながらうちのエクセルに入れて、コンファメーションシートを出すんです。その作業が大変だったのですが、今はTERMINAL上でワンクリックで相互の承認が取れるようになったので、非常に楽になりましたね。このコンファメーションをもらう作業は、会社の経営においても重要なんです」外部契約の倉庫システムともデータ連携が可能に江角さんはTERMINALの導入に際し、提携している倉庫の発送システムとの連携もリクエストをいただきました。TERMINALでは、他社のシステムと連携するためのデータ連携をすることが可能です。「これまでは倉庫のシステムとオーダーのデータが連携できていなかったので、データを発注データにコピペする作業がありました。そこにミスの可能性も孕んでいたし、その余計な一手間は必要ないと思っていたんです。僕は何にしても“一石二鳥”が好きですし、僕だけじゃなくその方がスタッフの作業も軽減されますので」江角さんとTERMINAL、そして外部の倉庫と連携のための検証を行い、現在ではシームレスな連携が可能になりました。“経営するデザイナー”が考えるTERMINALの活用法「最初の導入の頃は、こちらも覚えなくちゃいけないことも多かったので、カスタマーサポートに頻繁に連絡をしていたのですが、すぐに回答をもらえました。契約して2年が経つ中で、リクエストしていた部分もアップデートされているので、使い勝手は向上している印象がありますね」江角さんはTERMINALを使っていく中で便利だったのは、2022年春に提供開始された「セールスレポートだった」と言います。「展示会期間中でも、その時点のオーダーの分析や数字、ランキングが出るので非常に便利ですね。展示会初日にTERMINALページを公開していますが、展示会場ではオーダーせず、持ち帰ってじっくり考えてオーダーいただく方が増えました。そういう中でもオーダーの状況や傾向が分かるのはありがたいです」最後に江角さんは、今後TERMINALに実装して欲しい新機能があるとお話されます。「今後TERMINALに展示会アポイント管理の機能が追加になると聞きました。さらにランウェイショーの座席の予約も新幹線とか飛行機の座席予約みたいな感じでTERMINALで出来るようになると嬉しいです(笑)。現状はまだ席をアレンジするニュアンスの部分があるので、すぐには難しいと思いますが、どんどんTERMINALが便利になって、活用できる幅が広がるといいですね」TERMINALではお客様の使用環境に合わせたカスタマイズをはじめ、利便性向上に向けたアップデートも行なっております。ご使用いただいている中で、「こんな機能が欲しい」などリクエストがございましたら、ぜひお寄せください。