240年の伝統を守り抜く英国王室御用達ブランドの矜持英国発、ファインゲージニットの最高峰とも称される『ジョン スメドレー』。1784年に英国ダービーシャー州で創業して以来、240年以上にわたり続く老舗の名門として知られています。エリザベス女王の逝去までは、英国王室御用達の称号である「ロイヤルワラント」を2つ獲得し、現在も1つを保持。日本でも“ジョンスメ”の愛称で親しまれ、「憧れのニットブランド」としての地位を確立し、高い人気を誇ります。「『ジョン スメドレー』は英国内の工場で作られているだけでなく、長年培われた伝統と技術が受け継がれているブランドです。現在も外部資本が入っていない独立したメーカーである点も含め、英国でも稀有な存在です。国との関わりも深く、英国の文化的財産のように位置付けられている、特殊なブランドなんです」そう話すのは、今回取材をさせていただいた株式会社リーミルズ&カンパニー 卸営業部マネージャーの秋山さん。旧社名の株式会社リーミルズエージェンシー(2026年2月に改称)時代から29年にわたり同社に在籍するベテランで、ブランドの背景から会社の歩みまで熟知している方です。リーミルズ&カンパニーは、歴史ある『ジョン スメドレー』の輸入を手がけ、日本国内での卸・販売に40年以上携わってきました。直営店は国内で10店舗を展開し、大手セレクトショップから全国の個店まで、幅広い卸先を同社が担っています。同ブランドで特に知られているのは、世界最高峰のコットンとも称される超長綿「シーアイランドコットン」を用いたサマーニットと、ニュージーランドメリノウールを用いたニット。いずれもファインゲージ、またはハイゲージと呼ばれる細い番手で編まれ、高度な職人技術で縫合されたクオリティの高さに定評があります。「シーアイランドコットンニットが世間的にもよく知られていますが、春夏はシーアイランドコットン、秋冬はウールと、売り上げはそれぞれほぼ同等です。英国や海外ではメンズ中心ですが、日本ではウィメンズも展開しており、日本は英国に次ぐ売り上げとなっています」全社で共有できる卸業務の新たな基盤としての役割『ジョン スメドレー』はトップス中心の展開のため、品番数こそ多くはありませんが、型によっては20色ほどを展開するものもあり、カラーバリエーションの豊富さも魅力です。一時期は約300社まで増えた取引先からの細かな受注を管理するにあたり、アナログな受注方式に限界を感じたことから、2018年にTERMINALを導入いただきました。「当時は個店さんからのファックスや電話での受注を受けることもありました。当然、ファックスの受信トラブルや“言った、言わない”といったミスも多かったので、TERMINALで改善を目指しました。また、『ジョン スメドレー』以外のブランドの取り扱いや営業人員の出入りも増えていたため、各営業の経歴やスタイルに左右されない、会社としての卸営業の“標準化”も導入の目的でした」2018年当時は、まだデジタル受注システムが国内に浸透する前だったこともあり、秋山さんは上層部によるシステムコストの承認を懸念していたそうです。ただ、すぐに理解が得られ、運用が開始されました。「導入当初は、メールでのやり取りにすら難色を示す個店さんもいたため、浸透には少し時間がかかりました。ただ、コロナ禍を機に双方が『そうも言っていられない』状況となり、一気に浸透が進んだ感があります」リーミルズ&カンパニーでも当初は、TERMINALを「ペンからデジタルへの置き換え」程度に捉えていたそうです。しかし、英国からの製品情報を最初に入力するプラットフォームであり、データも蓄積されていくことから、徐々にTERMINALが「商品情報の“バイブル”」として機能していることに、社内全体が気づき始めたといいます。ブランドの価値を正しく伝えるための新たな時間の活用現在リーミルズ&カンパニーでは、『ジョン スメドレー』に加え、フランスの高級トラウザーブランド『BERNARD ZINS(ベルナール・ザンス)』や、1934年創業の英国レザーグッズブランド『ETTINGER(エッティンガー)』も取り扱うようになり、今後も取り扱いブランドの増加が見込まれているそうです。「これは当初から念頭にあったことですが、『ジョン スメドレー』だけでなく、他ブランドの取り扱いが増えていっても、会社として卸業務を標準化する重要性はさらに高まります。またこのタイミングで、会社の基幹システムも一本化されることになり、TERMINALのデータをもとにしたデータ管理もできるようになりました。TERMINAL経由の受注に加え、そのデータを活用した本国への発注、入荷、出荷、さらには請求まで一気通貫で行えるのが理想なので、今後さらにTERMINALへの依存度は高まっていきそうです(笑)」取材の最後に、秋山さんに「TERMINALによって受注業務の“標準化”や効率化が実現できた」と伺いました。そこから得られた最大のメリットは何だったのでしょうか。「TERMINALの導入で効率は上がっていますが、各担当者の業務量自体はそれほど変わっていません。ただ、その分、効率化で生まれた時間を使って、お客様とコミュニケーションする時間が増えたことを実感しています。デジタル化で関係がドライになるかと思いきや、むしろコミュニケーションが増えた。これは意外でしたが、高額な商品も多いので、卸先のみなさまにブランドや商品の理解を深めていただくことは、今後ますます重要です。結果的に、それがTERMINALを導入した一番のメリットだったように感じています」TERMINALでは数々の導入事例をもとに、それぞれの会社や業態に応じた運用・活用のアドバイスも行っております。新規のお問い合わせはもちろん、すでに導入済みのお客様もお気軽にお問い合わせください。