順調だった海外セールスを襲ったコロナ禍MAGIC STICKはデザイナーでありオーガナイザーとしても活動する今野直隆さんが2011年シーズンにスタートした東京ブランド。音楽やサブカルチャーをベースにしながら、スポーツやミリタリーなどの要素を取り込んだアパレルは、90〜00年代ストリートカルチャーに洗礼を受けた大人世代を中心に支持され、2018年にNIKEとのコラボレーションシューズを発表するとさらにその人気は下の世代にまで広がりを見せています。ブランド立ち上げの翌年には東京・原宿にストアをオープンし、卸もすぐにスタート。ブランド立ち上げから2年後に合流したのが、現在海外セールスを中心に担当する鱒渕高光さんでした。「今野はイベントなどでもよく会う先輩で、展示会の業務が大変ということで、元々アパレルの仕事をしていた僕が営業をすることになりました。最初は国内中心でしたが、海外でも展示会をすることで、コロナ前には取引先は海外が全体売り上げの4割程度まで拡がっていました。もう少し頑張って海外が国内を超えようと社内でも話をしていた矢先にコロナが始まってしまったんです」別サービスからTERMINALへの乗り換えコロナ禍によって、海外の取引先が次々と閉店や取引が停止に。改めて国内セールスにも力を入れるタイミングでTERMINALを導入しました。MAGIC STICKでは、他社が運営している展示会受注システムを利用していました。海外で浸透していて、海外セールスに強いという理由から。しかし4シーズン使ったところでTERMINALへ乗り換えを決めたそうです。「こんなことを言うのは失礼かもしれませんが、決め手になったのは金額です(笑)。あとは国内のバイヤーさんに浸透していること、そしてデザイナーの今野が強くこだわっていたブランドの見え方、デザインやUIの面でも優れていたからです」そう話すのは国内セールスを担当する渡部陸さん。すでに別サービスで展示会受注のデジタル化には移行していたものの、プラットフォームの言語が英語であること、また日本国内にそのサービスをすでに利用している取引先が少なかったため、周知や導入の案内、使用方法の問い合わせ対応にも追われていたそうです。 「もう展示会シーズンになると、そのサービスの担当窓口の方と毎日“マイメン”のように電話していましたよ(笑)。僕らもデジタルの知識が不足していたし、とても良くしていただいたと感謝はしているのですが、プラットフォームとして少し使いにくかったのは事実ですね」国内取引先と海外の取引先をそれぞれ担当する鱒渕さんと渡部さんにとって、TERMINALを導入したことで感じた違いをお聞きしました。 「国内で圧倒的に多かったのは『TERMINAL導入はありがたい』という声でした。というのも、そもそもそれまで使っていたサービスは国内のバイヤーさんは使っていないところがほとんどで、登録するところからスタートだったし、ベースが英語という問題もあったと思います。すでに他の取引先でTERMINALのアカウントを持っていて、すぐにオーダーできたという方も多かったですね」(渡部さん)「コロナが明けてから2回海外の展示会を開催しているのですが、日本のブランドと取引のあるバイヤーはすでにTERMINALのことも分かっていて、スムーズにオーダーをしてもらえました。ただし前回サウジアラビアと新規取引が開始したのですが、そこは流石にTERMINALをしらなかったので、そういうところにサポートは必要ですね(笑)」(鱒渕さん)軽視できない個人オーダーの売り上げにも変化がMAGIC STICKの展示会には、バイヤーだけでなく関係者や友人も多く駆けつけるそうです。個人オーダーの部分においてもTERMINALはかなり有効だったと二人は話します。 「展示会のたびにインビテーションは1,000枚ほど送っていて、個人オーダーの売り上げは軽視できません。それまでのシステムの時は、個人オーダー用のアカウントを1つ作って送ったところ、他の人がログインすると、途中でオーダーしようとしていたものが消えてしまったりして、使えないことが判明しました。そこでさらに無償のSTORESのサイトをもう一つ作ったりしたので、混乱しました。TERMINALでは個人でも簡単に利用をすることができるので、メールやLINE、SNSにリンクを貼って送ればいいだけ。展示会に来られない遠方のお客様からのオーダーも可能なので、個人オーダーの売り上げはかなり伸びたと思います」MAGIC STICKでは、展示会中は別にオーダー用のウェブサイトを作り、それをTERMINAL導入時にTERMINAL経由でオーダーできるようリクエストをもらいました。「そのリクエストにもすぐ対応いただけました。そういう融通が効くのも、TERMINALならではだな、と感じました」 MAGIC STICKでは今後、国内のセールスはもとより、一度コロナ禍で落ち込んだ海外の卸先の再獲得に向けて、来シーズンも積極的に海外展示会に出展の予定とのこと。TERMINALでは、それぞれの会社やブランドの状況に応じてシステムのカスタマイズなどもご提案可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。