ブランド立ち上げ時から店頭を重視株式会社PLAY PRODUCT STUDIOによる『MAISON SPECIAL』は、2019年にブランドをスタート。立ち上げと同時に青山に直営店を出店したことは話題となりました。多くのアパレルが卸やECである程度の実績を重ねた上で直営店を出店するのが一般的な中、先行投資のような思い切った形での出店は成果を残し、現在では全国で10店舗を構える規模の人気ブランドへと成長しています。「『MAISON SPECIAL』は、ブランドを通して“ここにしかない”という特別感や高揚感を感じていただけるように、“SPECIAL IS YOUR STANDARD”をテーマに掲げて商品企画をおこなっています。主なお客様は30代40代の大人の方々。ウィメンズの比率は高いですが、メンズ、そしてメンズをユニセックスで着る方も多くいらっしゃいます」そう話すのは、ブランドの立ち上げ時からプロジェクトに参加しているヴィジュアルディレクターの蒲原さん。TERMINALの導入に関しても蒲原さんが以前の職場でTERMINALを利用していたことから、ブランドの成長に合わせて契約をいただきました。「『MAISON SPECIAL』の特徴は、同じ商品をタテに積むのではなく、様々な商品を横に広く展開すること」、と蒲原さんが話す通り、一般のアパレルブランドのように春夏・秋冬と2シーズンごとの展示会で受注を募るのではなく、各商品の生産数量をある程度決めてから、春・夏・秋・冬の4回に分けて展示会を開催。ワンシーズンに登場する新作もおよそ120型と、その言葉の通り広いバリエーションを持った展開が持ち味です。顧客向けの展示会のためにTERMINALを導入『MAISON SPECIAL』がTERMINALの導入を決めたのは、まさにそのお客様向けの受注会に向けて。同ブランドではアイテムが横軸に広く、それぞれの生産数量も多くないことから、店頭での売り切れも早く、お客様も「欲しかった商品が手に入らない」というケースが続いたそうです。そこでブランドのファンとなっていただいたお客様に向けた受注会を開催。そこには多くのオーダーが集まるという成果が得られたそうです。「最初は2店舗での受注会だったので、店頭スタッフが紙にオーダーを書き込んで対応していたのですが、当然ミスも多くなり、結果的にお客様にご迷惑をかけてしまう事態も発生していました。TERMINALの有用性は分かっていたので、もっと早く導入したかったものの、費用対効果の面で見送っていました。しかし2022年に一気に複数の出店もあったため、業務改善を目的に導入を決定しました」『MAISON SPECIAL』のお客様受注会でのオーダーは、各店でスタッフがお客様とコミュニケーションを取りながらオーダーを受け付ける方式で、商品定価の内金をいただいた段階で、システム上の「受注承認」となる方式。お客様にもTERMINALのそれぞれのアカウントからオーダーをいただいているそうです。「TERMINALは使いやすいので、お客様が不自由をしたというような事例は聞いていないです。最終的にスタッフもお客様のオーダー内容を一緒に確認しながら進めますので、当然紙の時のようなミスも無くなりましたし、手書きの時間も短縮できたことから、時間も大きく短縮できたと思います」また、同じマーケティング部でPRを担当する田瀬麻美さんは、TERMINALの導入を開始したことで販売数の向上にも繋がっている可能性を感じていると話します。 「TERMINALのアイテム画面の中には、商品のブツ撮り写真だけではなく、ECでも使用するコーディネート画像も入れています。これを見ることでお客様も、単一の商品だけでなく、『これも合わせて買いたい』と思ってくださるケースは増えていると思います」販売スタッフも履歴や実績を確認して“見える化”に成功取材したお二人にTERMINALを導入したことによる一番のメリットは何であったかをお聞きすると、「受注業務全般の見える化」だとお答えいただきました。「当初はミスの軽減、時間の短縮を目的として導入しましたが、時間が経つにつれて、結果的にお客様、そしてスタッフ管理にも重要な役割を果たしていると感じています。販売スタッフは、それぞれ自分がどのようなお客様に、どのような商品を売ることに長けているかを知ることもできるし、お客様はご自身の購入履歴も確認できるので、アイテムやカラーの重複を避けながら、より選択肢の広いお買い物を楽しんでいただけるようになっていると思います」TERMINALの利用は業務効率化、スピード化といった側面だけでなく、長く利用することによる新たな価値を感じていただけていることを、多くのお客様からの声から聞くことができます。今後もTERMINALではサービスの向上に努めてまいります。