デジタル化の推進検討途上に起こったコロナ禍株式会社ルック様では、『Marimekko』のほか、『Repetto』、関連会社の『A.P.C.』においてもTERMINALをご活用いただいています。『Marimekko』でTERMINALを導入したのは2021年1月。コロナ禍における展示会活動が制限される中、スピード感を重視する形で導入が始まりました。「デジタル化は社内でも話し合ってきた課題でした。社内の基幹システムが老朽化していたこともあり、それをリニューアルする一環でオーダーシステムの導入を検討していましたが、当社のシステムに合わせて卸先さまにもそれを使っていただくというのは現実的に困難だと考えていました。そういう中でコロナ禍になり、展示会に来場いただくのも難しい状況となってしまったため、すでにTERMINALを導入していた関連会社の『A.P.C.』における活用状況をヒアリングのうえ、『Repetto』と同じタイミングで導入を開始しました」北欧のライフスタイルブランドとして日本においても長年高い人気を誇る『Marimekko』は、アパレルショップだけでなく、ライフスタイルショップやインテリアショップにおいても幅広く取り扱われています。そのため取引先口座数も多く、販売チャネルも多岐に及びます。「卸先さまは大きく分けると4つです。アパレル系、雑貨系、インテリアショップ、そして生地屋さん。アイテムは定番リピートもかなり多いのですが、アイテム数だけでワンシーズン550型くらいありますので、数は多い方かもしれないですね」「ネットショップのようで簡単ですね」特に長年勝田さんを悩ませていたのは、展示会資料の準備だったそうです。「新作サンプルは展示会の1週間前くらいに本国から届きますが、何せ550アイテムもあるので画像入りの展示会資料を作るだけでも大変です。その資料をPDFにしてストレージサービスなどで送っていたのですが、中にはPDFが開けなかったり、ストレージサービスを使えない取引先もあるので、我々の方でプリントアウトした資料を先方に郵送することもあり、業務的にもコスト的にも大変でした」さらに苦心したのは、オーダーフォーマットが各社バラバラで、集計が煩雑だったこと。「その卸先独自のオーダーフォーマット、オーダーを手書きしたスキャンPDF、オーダー内容だけをまとめたメールなど、本当にバラバラでした。そういう中で皆様にTERMINALのシステムを受け入れていただけるか不安だったのですが、すぐに皆様に使っていただけるようになったのが意外でしたね。比較的アナログ派だった卸先さまも『ネットショップのようで簡単ですね』と言っていただけて、ほぼ全ての卸先さまがTERMINALからオーダーをしてくれています」展示会期間中に売れ行き動向を共有TERMINAL導入後、展示会の準備やオーダー集計は大幅に軽減されたそうですが、使っていく中でまた別のメリットを感じることができたと勝田さんは話します。「『Marimekko』の展示会は約2週間開催するのですが、卸先の皆様は他社でどのような商品がオーダーされているのかを参考にしながら検討されるところが多いのです。これまでは接客する中での感覚値でお答えしてきたのですが、TERMINALではリアルタイムでオーダーの速報値を抽出することができて、お客様にも正確な情報をお伝えできるので、それが結果的に売上にも反映できている部分はあると思います」このようなTERMINALによる副次的メリットを感じながら、勝田さんは今後リアルな展示会ともリンクする、更に効率的な活用法を考えているそうです。「展示会開催前にTERMINALの展示会ページを公開して、皆様にご案内をし、事前に目星だけ付けて来場いただければ、展示会で実物をご覧いただいたときにそれが“答え合わせ”のようなものになると思っています。中にはTERMINALだけで完結できるというお客様も増えてくるかもしれませんが、併用することでリアルな展示会もさらに意味のあるものになる気がします。今のところTERMINALは我々にとってメリットしか感じないものになっているので、もう後戻りはできなそうですね(笑)」TERMINALでは、ブランド様側だけでなく、多くのバイヤー様にとっても見やすく、使いやすいインターフェイスや機能を充実させてまいります。導入を検討いただいているブランド様はぜひお気軽にお問い合わせください。