クリエイションをビジネスに繋げることをテーマにウィメンズブランドの『MURRAL』は2013年より村松祐輔さんと関口愛弓さんによるデザイナーデュオにより発足。“平凡な日常に少々のドラマチックを”をブランドコンセプトに、日常に溢れる題材をモードな空気に落とし込んだアイテム作りが特徴です。 二人のデザイナーが学生時代にスタートしたブランドは、当初から優れたクリエイションを発揮していたものの、ビジネス展開にはまだ弱みがあったため、クリエイターとの協業的支援をミッションに掲げる株式会社CEORYがブランドとデザインチームと提携。2017年より同社のメインブランドとして新たなスタートを切りました。『MURRAL』はマーケティング重視のブランドではなく、クリエイションベースで勝負をするブランド。積極的にランウェイコレクションも展開し、その世界観への共感も徐々に広まっていました。ブランドの転換期となったのは新型コロナウイルスの流行から。「それまでもECサイトはあったのですが、コロナ禍を機に主にSNSでの発信を強化したことによって、ECの売り上げが大きく伸びました。その時期から全体の売り上げの約7割が自社ECになり、ブランドの地盤が固まってきたことで、もっと卸先も伸ばしていこうという気運が社内でも高まってきました」と語るのはEC担当の田中さん。TERMINALの導入の検討はそこから始まったそうです。「実はその前にもTERMINALにはお問い合わせをしているんです。その当時はまだ卸先も少なかったので、対コスト的にも時期尚早と考えて一度見送っています。でもブランドも安定し、卸先も増えそうな傾向も出てきた中で、業務的に受注作業の負担がかかってきた部署もあったので、再度問い合わせをする形で導入が決まりました」不透明性に悩まされていた受注業務TERMINAL導入以前の『MURRAL』の展示会受注業務は、常にミスと隣り合わせにあったと田中さんは振り返ります。「アポイントもバラバラに管理をしていましたし、手書きの紙のオーダーシートで受注して、それをセールスエージェントの方が目視で取りまとめてエクセルに入力し、それを生産管理の人間に渡すというフローでした。どこかで一つ間違えば……といつも不安に思っていましたし、あらゆる面で業務を効率化したいと思っていました」導入後、それらの受注業務は大きく改善したと田中さんは話します。「さまざまな業務がクリアになったと思います。アポイントもTERMINAL経由で出来るようになり、セールスエージェントの方がまとめた数字を出してくれるまで分からなかった売り上げの途中経過も知ることができるようになりました。また、それまではバイヤーの方とお話をする際にも、掛率の認識が曖昧だったりしましたが、TERMINALでは全員が共通認識も持てるので、そこも大きい変化だと思います」TERMINALで効率化できた業務は“人ひとり分”TERMINALへの商品登録作業は、EC担当である田中さんが兼任。EC用に作成した商品説明文をアレンジして入力するだけなので、その作業は「片手間に出来るレベル」と田中さんは話します。 「以前は受注業務を生産管理の人間が担当していたのですが、TERMINAL導入後は本来の生産管理業務のみにすることができたので、まさにTERMINALで“人ひとり分”の業務が減った感じだと思います。契約時に“Liteプラン”にオプションを付けたので、デリバリーのタイミングになったら、TERMINALからCSVデータを取り出して、外部の出荷管理システムに出すだけになり、そこもかなり助かっていますね」『MURRAL』では、卸先だけでなく、インフルエンサーや関係者の展示会受注でもTERMINALを活用。担当の錦織さんは、TERMINALがバイヤーだけでなく、インフルエンサーにも浸透していることを実感したそうです。「ショーに来ていただいた方には、展示会にもお越しいただくようにお声がけをしています。以前はECサイトで使用しているShopifyのシステムにオーダー入力してもらっていたのですが、少し複雑だったので、スタッフがベタ付きで対応していました。TERMINALを導入してからは、慣れている方だとすぐにご自身でQRコードを読み取って、説明文を読みながらどんどん注文されていきます」『MURRAL』のTERMINALのオーダー画面にはランウェイの映像も載せてあるため、ブランドの世界観が出せるだけでなく、ショーで見た商品を確認しながらの注文も可能。ビジネスだけでなく、クリエイションを重視する同社にとっては、この機能も重要だと話します。「今後の目標は、世界観を維持しながらの卸先の拡大です。セールスエージェントの方とも連携して情報を共有しながら、TERMINALを上手く活用していきたいです」TERMINALでは、ご予算やビジネスの規模感に合わせたプランや、内外のシステムと連携するカスタマイズもご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。