「なんとなく」導入したTERMINAL株式会社 I am の代表取締役 安部健二さん2011年春夏にスタートした『Name.』は、2018年から代表に就任した安部さんを中心にした6名のメンバーが中心となって、現在では『Name.』、『CASE : 』などの人気ブランドを手がけています。TERMINAL導入は2018年9月から。「その時点ではTERMINALを導入することで、何がどこまで変わるかそこまで深く考えていなかった(安部さん)」と話します。 「これまで自分たちで何でもやってきてしまったので、正直『それで何が出来るんだろう?』くらいの感覚でした。実際に使ってみたら、展示会業務はもちろん、個人オーダーや生産の場面においても使いやすいということがそのワンシーズンで理解できました」(山下さん)株式会社 I amのセールス、プレスを兼任する山下佑馬さんTERMINAL導入前の展示会受注は、自社内製のエクセルや紙ベース。ごく当たり前にやってきたことではありながら、今になって振り返ってみると、さまざまな問題を抱えていたそうです。「バイヤーさん向けにはエクセルのオーダー表を作っていましたが、小さい写真しか入れられないし、バイヤーさんも、僕ら自身も見にくいものでした。中にはファックスでオーダーを送っていただくところもあり、そのときは紙と画像とエクセルを突き合わせで確認して二度手間、三度手間に。個人オーダーの紙のシートは数字が1なのか、7なのか、9なのかが分からない(笑)。TERMINALの営業の方から『その辺の業務が大きく変わります』とは聞いていましたが、本当にその通りでしたね」(安部さん)また取引先によって変動のある掛率の設定も、TERMINAL上で設定することで、これまでのようなミスもなくなったと安部さんは話します。「それまでは納品書をエクセルで作っていたのですが、シートをコピーする際に他社の掛率が残ったままになっていて、間違った数字を出してしまった失敗もあるのですが、それがなくなったのは非常に安心材料になりました」(安部さん)様々な業務でのTERMINAL活用現在『Name.』と『CASE : 』ではそれぞれ年2回、シーズンによってはスポットの展示会を実施しており、アイテム数もそれぞれワンシーズンで30型ほど。取引先も多く、少人数でフレキシブルな対応が求められるシーンが多いそうです。「例えばオーダーいただいた方とお話している中で、『何をオーダーしていたっけ?』と聞かれることが結構あるんです。それもTERMINALの画面を見ていただければ分かるのでやりとりがスムーズです。僕らも質問があればすぐ答えられますし、お取引先も自身で確認してくれるようになっていくので、ミスコミュニケーションもなくなりました」(山下さん)また、社内における様々な業務でTERMINALを活用しているとお二人は口を揃えます。「僕はプレスも兼任しているのですが、PR会社から商品の詳細の問い合わせがあったときに、商品名や商品説明、組成まで確認するのにも使えます」(山下さん) 「生産を進行するうえでは、通常3シーズンくらいをまたいで仕事をしているので、TERMINALの画面を見ながら仕様書を作ったりするのが当たり前になりました」(安部さん)また、過去の実績を確認し、次のシーズンの企画検討をするうえでも活用しているそうです。「例えば『次のシーズンに、前にやったこういうアイテムがあったらいいな』と考えたときに、『あの商品の実績はどうだったのかな?』と遡る時にも使えるし、卸先から別注のご相談があったときにも過去のオーダー実績の確認にも使っています」(山下さん)「小さい組織なので、僕と山下とディレクターの松坂の3人の間では、ある程度商品に関する共通認識があるんです。でも新しいスタッフが入ったときに、それを伝える術がなかった。だから企画会議などをする上でも、TERMINALのデータがプロダクトアーカイブ的なものになってくれるので、伝えやすくなりました。展示会業務以外でこんな日常的にTERMINALを使うようになるとは思っていなかったですね」(安部さん)コロナで変わった展示会のあり方コロナ禍以前はパリや上海でも展示会を開催していたという『Name.』。ところが物理的に海外での展示会に参加できなくなったり、海外の取引先も少なくなったことで、MDや展示会の開催方法にも変化が生じたそうです。 「国内向けの展示会はもちろん開催したのですが、特に個店さんなどは感染リスクなどの理由から、展示会にはお越しいただけませんでした。全体的にも展示会の来場は半減しています。その分、僕らもTERMINALに画像を充実させたりすることで、バイヤーさんに見やすくするように努めましたが、それが結果自社ECでも使えたりするので、会社全体としてのデータ活用のスキルが上がりました」(山下さん)「最近社内でも改めて『展示会場費ってバカにならないよね』という話が出ているのですが、それってバイヤーさんからしてみれば『出張費ってバカにならない』という話でもあると思うんです。今後リモートオーダーはどんどん増えていくと思うので、我々もTERMINALで動画を使ったりすることで、より伝わりやすいものが求められていくのかなと考えています」(安部さん)TERMINALを導入いただいたブランド様の中には、「展示会受注業務以外で使う場面が増えてきた」とお話いただく機会が増えています。今後もさまざまなシーンでお使いいただけるように、TERMINALではシステムのアップデートを進めて参ります。