敷布団の工場から寝袋の名門、そしてダウンジャケットのブランドに登山やアウトドアをする人にとっては、憧れと信頼の寝袋トップブランドであるNANGA。そのNANGAは近年、ダウンジャケットを中心にしたアパレルブランドとしての側面も強くなっています。 「本社は滋賀県にあります。真綿布団の縫製工場として創業しましたが、国内アウトドアブランドからの寝袋の製造依頼があり、NANGAの原点となる寝袋の製造を開始しました。アパレルブランドとのコラボレーションや別注が増えたのは現在の社長になってからで、某セレクトショップさんとの取り組みが最初です。そこから今では、国内の大手セレクトショップさんのほとんど、そしてブランドさんとの別注やコラボレーションも多数行うようになりました」(水落さん)NANGAの強みは「ファクトリーブランドであること」と営業部の飯塚さんと飯川さんは話します。「日本国内でダウンを自社工場で生産できるのは、当社とあと数社くらい。羽毛自体はスペインやポーランドの上質なものを仕入れ、信頼できる日本の会社(河田フェザー)で洗浄を行ってもらったものを使っているので、クオリティ含めて評価いただいたのだと思います。あとは滋賀県という地方にある会社というのも、印象が良いのかもしれないですね」業務システムを独自開発したものの・・株式会社ナンガ 取締役 東京事業所統括 水落一彦さん某セレクトショップとのコラボレーションを皮切りに、現在では国内セレクトショップのほとんどとの卸取引や別注企画が定番化し、国内外のアパレルブランドとの別注やコラボレーションも増えているNANGA。現在は寝袋やアパレルアイテムの卸先は、7〜800店舗まで拡大しています。しかし、4年前までは「完全にアナログで」展示会受注の業務を行なっていたと水落さんは話します。「今では信じられないですが、ほんの数年前まではFAXと電話で受注を取っていました。それも大変だったので、会社の基幹システムの開発会社に、展示会受注のシステム開発を依頼したんです。私たちからもシステムの仕様要求を正しくできていなかったということもありまして、運用開始以降は機能の不足や仕様の間違いなども発生してしまいまして、3回目の展示会でこれ以上このシステムを利用し続けるのは厳しいだろうという話になりました。展示会というイベントや慣習がどういうものなのかという点から理解してもらうのが大変だったなと、今になって思います。」(水落さん)そこで改めてTERMINALからご提案をおこない、2022年の7月に導入を開始いただきました。「TERMINALのことは数年前から色んなところで聞いていましたし、評判も良かったので、本社に掛け合いました。コストについても納得感もありましたし、提案内容も資料もしっかりとしていたので、私に取っては“渡りに船”のような感じでしたね(笑)」(水落さん)「想像以上に大きく業務内容が改善されました」株式会社ナンガの営業部 営業課 ジェネラルマネージャー 飯塚英之さん(右)と 営業部 営業課 飯川雄二さん(左)いざTERMINALを導入すると、さまざまな点で業務が改善したと株式会社ナンガの皆さんは口を揃えます。「展示会の売上集計も、それまでのシステムでは1日がかりだったんですが、TERMINALだと即時にできるようになりました。以前のシステムを利用してくださっていた取引先のお客様からも『NANGAのシステムが格段に進化した』と思ってもらえているのではないかと思います」(飯川さん)営業の飯塚さんは、データが統一されたことの意義を強調されます。「これまでは展示会の準備のために、本来はマスタ管理されていなければいけないデータが、各部署で複数存在してしまっている状態だったんです。1つは基幹システムに入れている商品情報、そしてもう1つがパワーポイントで作っていた展示会のカタログスワッチの商品情報。どうしても時間が足りないので並行して作業するのですが、入力漏れやミスなどもあって、データ上でのズレも生じていて、それがミスの原因になっていました。今ではTERMINAL側をマスターデータにして、PDFで弊社独自のスワッチを出力できるようにカスタマイズもしているので、非常に展示会準備の負担も減りましたし、正確になりました」カスタムラインシート(オプション機能)を利用するとTERMINALに登録された商品データから独自レイアウトのPDFを出力できるようになります。特にアウトドアやスポーツブランドではカタログ制作に関する業務課題も多く、データ作成の手間や印刷コストの削減などの理由から、ご利用いただくケースが増えています。TERMINALの今後の活用について株式会社ナンガでは、TERMINAL導入後に展示会受注における大幅な業務の効率化と正確性を獲得することが出来たとご満足いただいています。「これまでのシステムの場合、期中の商品などの受注がシステム的に難しかったのですが、TERMINALなら簡単に告知もできますし、期中の受注も簡単になりました」(飯塚さん)「現状で十分満足していますが、『もしこんな機能があったら』で言えば、商品情報の英語翻訳機能くらいでしょうか(笑)」(飯川さん)TERMINALでは、展示会のデジタル化にまつわる機能や利便性をさらに向上させていきます。どうぞご期待ください。