セレクトショップ発信の卸ブランドの展示会業務をサポートPheetaは2019年に誕生したユナイテッドアローズ発のブランド。“セレクトショップのオリジナルブランド”という位置付けではなく、あくまでも一つのブランド、メーカーとして卸展開を前提にスタートしており、ユナイテッドアローズ系列のショップだけでなく、他社のセレクトショップにおいてもその取り扱い店舗は拡大中です。 「ユナイテッドアローズでは一部の店舗でしか展開をしていないため、社内的にも珍しいブランドです」と話していただいたのは、同社でPheetaの営業を担当する浅川さん。「繋ぐ」をコンセプトに服作りを行うPheetaでは、継承すべき技術、特に手仕事を重視しており、現在の生産はほとんどインドで行っています。「手仕事の要素が多く、他にはないブランドとして、ファーストシーズンから好評をいただき、現在5年目のシーズンです。ユナイテッドアローズ以外の大手セレクトショップや地方のお取引様でアカウントは40軒近くあり、売り上げの約7割は卸が占めています」必要だった発注プロセスの“スピード感”ファッション業界で長年の実績を持つユナイテッドアローズですが、それはあくまで仕入れ側のセレクトショップとしての実績。メーカーとして自社ブランドの展示会を行うことは珍しかったため、まずは卸向けのオーダーシートの作成からスタートしたそうです。「最初の展示会は同業他社様のオーダーシートを見よう見まねで作り、自分たちで集計を行いました。ただ、入力ミスもありましたし、徐々にアカウント数も商品数も増えるにつれて管理も大変になることが予想されていました。そんな折に当時の上司から『同業他社はTERMINALというシステムを使っているところが多いようだ』という話を聞いて、こちらからお問い合わせをして2020年に導入に至りました」Pheetaがデジタル管理システムに踏み切ったのは、上記の理由のほかに、受注から工場発注までのスピード感が重要だったから、と浅川さんは話します。 「現在Pheetaのものづくりはすべてインドで行っているのですが、生産に時間を要すること、それから品質チェックの側面からも、展示会が終わったらできるだけ早めに集計して発注する必要がありました。その点、TERMINALであれば展示会終了後にすぐに発注ができるという期待がありました」インドでは気候的に春夏物の商品生産が圧倒的に多く、夏場と冬場ともに生産人材の確保が課題。そこでPheetaでは、安定的に生産ができるように現地の雇用も安定化させ、冬物衣料もインドで生産するなどの取り組みも行っています。「それでもお国柄の問題や手作業の工程が多いため、生産に時間はかかります。また現地でOKになった商品でも弊社の基準でははじかれてしまうこともあるため、できるだけ早めに品質検査に出す必要もあります」地方のセレクトショップとのリレーションもより円滑に実際にTERMINALを導入したことで受注から発注へのスピード化も実現。それだけでなく、TERMINALのメリットは複数あったと浅川さんは話します。 「グラフで売り上げやアイテムの構成比なども確認ができますし、お取引先様もTERMINALを使っていらっしゃるところが多かったため、スムーズにご案内ができました」また地方のお取引先様との取引においても、売り上げの取りこぼしが少なくなったこともメリットに感じていただいているそうです。「地方のお取引先様は出張をコンパクトにして、展示会をまとめて回られることが多いため、出張される日程が合わず、Pheetaの展示会にお越しいただくことが難しいお取引先様もいらっしゃいます。そういうときに『TERMINALに写真がたくさん上がっているので、こちらを見てオーダーしておきます』と言ってくださるお取引先様も多いですね。Pheeta は手仕事を多く使った服作りを行っているため、我々もできるだけディティールカットを多くしたり、着用画像もさまざまな角度から撮影するなど工夫をしています」 また、コロナで行動制限がかかっていた時期にもTERMINALがあったことで、地方のお取引先様からのオーダーがなくなるということもなかったそうです。在庫連動し、顧客向けのオーダー会でもTERMINALを活用Pheetaでは近年、顧客様向けの受注会も開催されています。卸先向けの展示会時に個人オーダーを受け付けているブランドも多いですが、Pheetaではすでに生産数量が決定した商品の在庫数量を把握の上で、一般顧客のシーズン直前オーダーを受け付けています。 「Pheetaでは受注生産を基本にしていまして、弊社分の在庫もあまり持たないようにしています。TERMINALが在庫と連動できるようにアップデートされたので、この企画も実現できました。一般の方にも使いやすいシステムなので、ご案内もスムーズにできましたし、TERMINALがこういう場面で活用できるとは導入時には思っていませんでした。他の自社ブランドの担当にもおすすめしています」現在ユナイテッドアローズでは、3ブランドはTERMINALを活用しています。 TERMINALではご利用のお客様からのご意見やリクエストをもとに、定期的にアップデートをおこなっています。「こんな使い方もできる?」というご質問、ご相談にもお答えしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。