『THE SHINZONE(ザ シンゾーン)』は、セレクトショップ形態である『Shinzone(シンゾーン)』のオリジナルブランドとして誕生しました。デニムやカジュアルなアイテムを中心に、ヴィンテージやハイエンドなコレクションブランドとのミックスを提案し、女性を中心に圧倒的な支持を受ける人気ブランドです。「Shinzone 表参道本店」を旗艦店として、自社オンライン、そして全国への卸も展開しています。営業部の大髙さんは長く店舗の店長を経験し、現在は卸を担当する営業部で勤務されています。「私が入社した頃の『THE SHINZONE』は、まだそこまでヒット商品も多くはなかったのですが、2015年頃から我々が"エッセンシャル品"と呼んでいる、デニムを中心とした定番品がヒットするようになりました。『ウィメンズブランドの中で定番品が継続しているのは珍しい』と、よく取引先様やお客様にも言っていただきます」『THE SHINZONE』は、直営店と自社EC、そして卸の売上構成比率が「ほぼ半々」となっています。特にコロナ禍の時期には自社ECや他社オンラインサイトの売上を大きく伸ばしました。ブランド初期から卸を手がけており、現在の卸先は60社強。その卸先はほぼ日本全国に拡大しています。FAXからの脱却 営業部の働き方が一変『THE SHINZONE』がTERMINALを導入したのは2020年。ちょうど前任者が導入を決めた直後で、大髙さんが店舗勤務から営業部に配属されたタイミングでした。「私が営業部に配属された時、その頃の集計はエクセルへの手入力でした。当時はまだFAXでオーダーをいただく取引先もあり、その業務の大変さや入力ミスの恐怖はよく覚えています」大髙さんがTERMINALの有用性を初めて実感したのは、コロナ禍が続いていた時期の展示会だったそうです。「導入前は、展示会にお越しになれないお客様のために、商品画像とともに生地スワッチを切って送るなどの対応をしていました。TERMINALには、生地アップの写真や商品説明の動画も掲載できるので、その必要がなくなりました。この説明動画はコロナ禍以降も継続しており、展示会に来られないお客様やオーダー前に内容を確認されるお客様にも好評をいただいています」データ一本化で作業簡素化 出荷指示もスムーズに導入後の展示会オーダーは、すべての取引先がTERMINAL経由となりました。同社では営業担当の業務領域が広いこともあり、TERMINAL導入後に業務量や効率が大幅に改善したと大髙さんは話します。「TERMINALが導入されていなかったら、たぶん私はパンクしていたと思います(笑)。あるいは『もっと人員がいないと無理です』と会社に訴えていたでしょう。展示会のオーダー集計も楽になりましたし、何が売れているかが一目瞭然です。また、それまでは出荷指示用に別のエクセルを作成していましたが、TERMINALからCSVデータを取り出すだけになり、出荷指示の作業も簡素化されました。以前は様々なエクセルデータを作成する必要があり、それらがどこに保管されているのかを確認するのも大変だったので、データが一本化された印象があります」また、『THE SHINZONE』は全国に卸先があるため、大髙さんを含めた営業担当者は頻繁に出張があるそうです。そのような時にも、TERMINALからデータを取り出せることが、出張を快適にしていると大髙さんは語ります。「以前は本社にいないと取り出せないデータも多く、事前に取り出してコピーしておく必要がありました。今はパソコンを持って出張に出れば、TERMINALから売上データも確認できます。多い時は月に3回ほど出張があるので、この点でも非常に助かっていますね」全社で活用シーンを拡大 ブランド運営を強化現在同社では、卸を担当する部署だけでなく、他の部署でもTERMINALを活用する機会が増えているそうです。「今はプレス向け展示会、顧客様の受注会のオーダーでも使っています。商品説明も入っているので、店頭スタッフもTERMINALの情報を活用するようになりました。また、卸先様が予約販売をされることもあり、その時期にはサンプル、サイズスペック、画像のリクエストが集中するので、メールのやり取りも非常に多かったのですが、今ではTERMINALを参照していただくだけになりました」大髙さんを含め、株式会社シンゾーン社内では、今後さらにTERMINALの活用シーンを増やしていきたいと考えているそうです。「TERMINALには想像していた以上の多様な使い方がありました。時間のある時にTERMINALを操作していると、『こういうデータも出せるんだ』と気づくことも多いですし、社内でそれを共有し合うことも増えました。 何か聞きたいことがあるときはよく、TERMINALのサポートチャットも活用させてもらっています。直近では『takes.(テイクス)』という竹から作った新素材のラインを伸ばしていきたいので、在庫販売の機能なども活用していきたいと思います」「展示会オーダー以外でも使える」というお声が増えてきたTERMINAL。今後もアパレルの業務効率化のお手伝いができるよう、システムやサポート体制の充実を心がけて参ります。