幅広い世代、取引先に向けた高品質なジャパンブランドmaster-pieceなども子会社に持ち、主に鞄関連のブランドやSPA事業も展開している株式会社井野屋。その中の事業部のひとつとして、近年着実に成長を続けているブランドが、今回の『SLOW』です。『SLOW』は13年前に卸のみでレザーのバッグや小物のブランドとしてスタート。10年前に大阪の南堀江に直営店をオープン以降は直営店展開も進み、現在は全国で7店舗を運営されています。今回取材させていただいたのは東京の自由が丘店。駅からほど近くも閑静なエリアに立つ、まさに“slow”な雰囲気を感じさせる店舗です。取材にお応えいただいたのは、『SLOW』のウェブディレクターであり、展示会業務においてカタログ制作全般も担当している石黒さん。まずは『SLOW』というブランドの全体像についてお聞きしました。「ブランドのメインは革のバッグや小物です。レザーが中心ですが、近年ではナイロンや帆布のバッグ類も手掛けるようになり、2年ほど前から時流に流されないデザインのアパレルアイテムやシューズもスタートしています。メイドインジャパンにこだわり、素材は国内で厳選した質の高いレザーを使って、社内で培った高度な技術も取り入れています。お客様の年齢層や嗜好も広く、20代のファッション感度が高い方々から、40代、50代で良質なレザーアイテムを求める方々までさまざまです」直営店も増えているものの、売り上げの大半は現在も卸が中心。小さな個店からカバンの専門店、そして大手セレクトショップまで100以上の取引先があるそうです。アナログで非効率だったカタログ作りをアップデートTERMINALを導入したのは2022年。きっかけは石黒さんが会社で外部契約しているブランドの展示会に行ったときのことでした。「その展示会で『カタログを見せてください』とお願いしたら、QRコードだけをいただいて。最初はなんだこれは? と思ったのですが、それがTERMINALのログインQRで、スマートフォンでも見やすいレイアウトになっている展示会カタログになっていると分かって、驚きました。これはうちのブランドでも導入したいと考えて、私から問い合わせをして、会社に導入を提案しました」そして、料金面での納得感も非常に高いようです。「利用料金が想像していたよりもかなりリーズナブルでした。少数精鋭で運営している事業部だからこそ、規模感や課題感に応じて適切なプランを選択できるのはとてもありがたいです」これまでの展示会では、紙ベース。継続品をまとめた商品群と、新作をまとめた商品群を石黒さんが商品撮影からレイアウトまでを行なってカタログ化。印刷は大阪本社にある製本もできるコピー機を使用するため、大阪にデータを送信し、紙になった状態でカタログが届くという流れで進めていたそうです。「間違いが発生すれば印刷をし直したり、ステッカーを貼って修正したり。せっかく自信を持って作っている商品なのに、そのようなものを取引先にお渡ししなければならないのはブランドとしてもったいないと思っていました」「TERMINALを導入して展示会業務のすべてが一変しました。当初だけデジタルに不慣れな取引先様にご案内するのが少し大変でしたが、逆に『やっと導入してくれたんだね』と言ってくださる取引先もありました(笑)。カタログを作成する側としては、写真のアップロードも簡単で、すぐに追加の写真も登録できますし、動画やLOOKのイメージも入れることができるので、カタログに磨きをかけられるようになりました」新規取引先との商談、BtoCにおいてもTERMINALを活用TERMINALを導入後、石黒さんはこれまでの紙のカタログオンリーの展示会では難しかった、新規取引先との商談が格段にスムーズになったと話します。「新規のお客様にはこれまではサンプルをお送りして商談をする、というケースが多かったのですが、今ではTERMINALのリンクを送るだけで商談に移れるケースが増えてきました。特にバッグ類は使い勝手の部分を問われるので、画像や動画をしっかりと入れておけば、素材感やモノが入るサイズ感までも伝えることができます。もちろん展示会に来ていただいて、その素材の質感まで理解いただいた上でオーダーはいただきたいですが、どうしてもお越しいただけない場合はTERMINALで確認してもらうというケースも増えています。これは売り上げにも直結していると思います」現在石黒さんは、TERMINALの機能を活用した新たなBtoCの販売方式を検討いただいています。「これは実はずっとやりたかったことのひとつで、顧客様や会員の方に向けて受注会やシークレットECストアみたいなものを考えていました。普通にウェブサイトでそれをやろうとすると、ページを立ち上げるだけでもかなりのコストがかかると分かっていたのでできなかったのですが、TERMINALの在庫数量を登録できる設定を活用することで、同じ利用料金のままできるということがわかりました。これはなんとか年内中に実施したいと思って、ワクワクしながら準備を進めています!」TERMINALでは事業の規模に応じて、さまざまなプランをご提案しています。そのプランの中には、展示会業務のみにとどまらずに使える機能もありますので、お気軽にお問い合わせください。