導入の決め手は国内シェア率今回取材に応じていただいた株式会社トゥモローランドのデジタルコミュニケーション部 部長の上田知弘さんは新卒で2010年に入社し、複数の店舗の販売スタッフを経てEC担当となり、現在はECを中心にデジタル化を促進するお仕事をされています。WHOLE SALE部の勅使川原一乃さんは、2013に新卒入社。複数の店舗の販売スタッフを経て、現在は自社ブランドの国内外卸の営業を担当されています。TERMINAL導入は2021年。そのきっかけは新型コロナウイルスの流行によって、リアルな展示会への卸先担当者の来場が困難になったことから。「上層部の方からもデジタル展示会システムの検討を打診されたので、TERMINALさんをはじめ複数の会社と商談形式でその内容を確認していきました。導入時無料だったり、月額使用料がかからないサービスなどもあったのですが、卸先のみなさまに“そのシステムを使っていただく”ことがもっとも重要だと考えました。その中で、取引先の多くが既にお使いになっていて、卸先の方でセットアップの必要もない、TERMINALが一番いいと判断して契約しました」(上田さん)導入に際しては、コスト面もしっかりと検討したとお二人はお話しになります。「7ブランド分のオーダーシートをプリントアウトして会場に準備、来場が難しい取引先には郵送し、送り返していただいたものをエクセルに手入力していたのですが、TERMINALになれば印刷コストも郵送コストもかからないので、そのコストはほぼ同等という試算になったので、上層部への説明もスムーズでした」(上田さん)「実際に展示会の時には用意するものも多いんです。ブランドの数やお取引先が多い分、ペンや電卓も何百とご用意していたので、それがすごい量でした。集計の作業も大幅に軽減できましたし、手入力でつきまとっていた集計ミスのリスクもなくすことができました。ペーパーレス化の課題にもひとつの成果を作れたと思います」(勅使川原さん)卸先の経費も節減?創業44年と長い歴史を持つ株式会社トゥモローランド。取引先の多くも長年お付き合いをしているところが多く、長年のオーダー方法を変更することにもリスクはあった、、とお二人はお話します。「お取引先には高齢のオーナーさんなどもいらっしゃるので、最初はデジタルに不慣れな方を中心にTERMINALの使い方をしっかりとレクチャーさせていただきました。『これまでのやり方がいい』とおっしゃる方もいましたが、数回の展示会を経て、慣れていただいた方も増えました。過去に注文いただいたものや納期も一覧で管理できるので、現在ではかなり使い勝手の良さを感じていただけていると思います」(勅使川原さん)また、TERMINALを導入したことが取引先の経費節減にも効果があり、それが結果的に売上につながっている可能性があると勅使川原さんは話します。「もちろん当社としては展示会にお越しいただきたいのですが、TERMINALに商品画像だけでなく、着用動画やマーチャンダイザーの説明動画も入れたことが非常に好評で、『これなら展示会に行かなくても商品がよくわかる』と言っていただけています。実際に、展示会にお越しいただけなくても、しっかりとオーダーをしていただくところも増えています。これまでは出張経費をかけて展示会にお越しいただいていたところが、来社の必要がなくなると、その分をオーダーに回していただけている部分もあるかもしれません」(勅使川原さん)「実際の展示会では、すべての取引先の方々にマーチャンダイザーが説明できるかと言えば難しいので、実際に購入するお店のお客様にまで商品の良さを確実に届けることが難しかったと思います。動画や詳しい説明がTERMINALで公開できるようになったことで、これまでも販売のポテンシャルがあった小さなお店の売上も伸ばせている可能性もありますよね」(上田さん)DX化の加速はTERMINALがきっかけに「トゥモローランドという会社は、非常にアナログ感を大事にする会社だ」とお二人は口を揃えます。「非常にものづくりにこだわる会社なので、そこがデジタル化を遅らせていた部分もあると思います。古いシステムを使用し続けていたため写真ではなく絵型でMDマップが展開されているなど、単にデジタル化ということだけではなく、ウチの良さを生かしながら効率化できる部分はもっとあると思っていました。それを改善するきっかけのひとつになったのがTERMINALです」(上田さん)「当社の商品が最初にお披露目されるのは、卸先向けの展示会なのですが、TERMINAL上に写真や動画をアップして完成すると、卸先だけでなく、直営店のスタッフやフランチャイズのお店のスタッフも閲覧ができるようになります。それなら店舗で入荷時期も分かるので、今後はお客様から先行受注を受けることもできるようになると思います。TERMINALが展示会だけでなく、いろいろな場面で使える可能性も分かってきたんです」(勅使川原さん)“ウチらしい”活用方法を模索したい新型コロナウイルスの流行以降、徐々に各部門でのデジタル化を推進している株式会社トゥモローランド。「今後は展示会だけでなく、直営店でもTERMINALを活用していければ、さらに効率化できる部分もあると思います。上田が社内でデジタル化の旗を振ってくれていますので(笑)、そこに期待をしています」(勅使川原さん) 「たとえば当社ではメンバーズカードもアプリ化しているのですが、実はリアルカードもそのまま使える状態にしています。デジタルに慣れていけないお客様を置いていかないところが非常にウチらしい良さでもありますが、そうやって接客やものづくりの伝統などのアナログな良さを大切にしながら、裏ではしっかりデジタルで統制されているのが理想です。近い将来、TERMINALなど他サービスとも連携できるように、システムの導入、入れ替えなども検討していければと考えています」(上田さん)TERMINALでは株式会社トゥモローランド様のように多くの店舗を運営する企業にもお使いいただくようになりました。ご利用いただいている皆様にさらにTERMINALを活用いただけるよう、システムのアップデートをおこなってまいります。